fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ミュージアム」(2016)を見る。ミステリー・ホラー映画。

f:id:fpd:20210420084314j:plain

f:id:fpd:20210420085422j:plain

ミュージアム」(2016)を見る。WOWOW開局25周年記念作品。タイトルだけ見ると、同名のアメリカ映画の博物館の恐竜などが動きだす映画を連想してしまうが、全く別物のミステリー・ホラー映画。小栗旬主演。監督は「ハゲタカ」「るろうに剣心」シリーズなどの大友啓史。アニメ原作のサイコパスによる連続殺人事件を追う刑事の物語。好青年イメージの役が多い、あの人気俳優が、まさかの驚天動地の風貌であっと驚く役を演じている。

・・・

家庭を顧みずに仕事に没頭して妻・遥(尾野真千子)と息子・将太に家出された警察官・沢村久志(小栗旬)。ある日、生きながら空腹の犬に喰い殺された女性の事件を担当することになる。

カエルのマスクを被り、レインコートを着て雨の日に殺人を行い、雨雲を追って去る殺人鬼「カエル男」(正体不明)は、自身をアーティストと称して残忍な殺人を繰り返す。

やがて、その被害者が全員「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判員制度による裁判員だったことが判明する。息子を連れて家出した沢村の妻もその1人であった。

当初は、有罪判決を受けて自殺した被告・大橋茂の親族による復讐かと思われたが、実は殺人を芸術と呼ぶ「カエル男」こそが真犯人であり、自身の芸術をメディアが作った印象と僅かな物的証拠で無関係の人物の犯行だと決めつけた裁判員に激怒して報復していることに沢村だけが気づくのだった。

f:id:fpd:20210420084954j:plain

f:id:fpd:20210420085233p:plain

f:id:fpd:20210420090016j:plain

・・・

「カエル男」が正体を現すのは終盤。その風貌は、スキンヘッドに顔も火傷した後が残り、ある弱点を持った異常な性格の男だった。その男に隠された幼いころの事件。冤罪、裁判員制度、メディアの誤報の拡散などを背景に、一人の警察官が真相を追及する。

カエル男」の正体が明らかになっても、好感度の高い俳優のイメージと合わないが、声は間違いない(笑)。

f:id:fpd:20210420085029j:plain

刑事という職業柄、「ブリット」もそうだったが、家庭がおろそかになり、妻が出ていく…というストーリーはありがち。遥(尾野真千子)から「警察官としては立派かもしれないが、父親としては”最低”」というきつい一言が。子供が好きなもの、運動ができることなど全く知らなかったという、日常の小さいことの積み重ねが溜まりにたまって。

f:id:fpd:20210420085105p:plain

映画はかなりグロいシーンが多く、苦手な人にはおススメできない。怖いもの見たさの人にはおススメ。

f:id:fpd:20210420085133j:plain

f:id:fpd:20210420095333j:plain

主な出演者:

沢村刑事(小栗旬)、その妻遥(尾野真千子)、その息子・将太(五十嵐陽向)、カエル男(霧島早苗/妻夫木聡)、西野刑事(野村周平)、関端刑事(松重豊)、菅原刑事(丸山智己)、秋山佳代(田畑智子)、橘幹絵(市川実日子)、岡部課長(伊武雅刀)など。