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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「7人の女たち」(2022、イタリア)を見る。フランス「8人の女たち」のリメイク。

              

7人の女たち」(原題:7 donne e un mistero、2022、イタリア)を見る。タイトルを見てあれっと思ったらフランス映画「8人の女たち」のイタリア版リメイク作品だった。
豪華な屋敷に住む主(あるじ)が亡くなり、遺産相続をめぐって…といった展開だが、全体がブラックなミステリーコメディだった。84分というのがコンパクトでいい。
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ある屋敷で一家の長が殺害された。屋敷の中に閉じ込められ、疑心暗鬼に陥った7人の女たち。犯人捜しを始めるが、彼女たち全員に家長を殺す動機があり...。

と書くと、全員集めてポワロ探偵が登場して犯人を突き止めるというアガサ・クリスティーのミステリーになるが、この映画では探偵は登場しない。殺人事件そのものが意外なものだったという面白さがあった。


タイトルにある7人だが、登場するのは、6人の女たちだけ。あと一人は…?と疑問に思っていると、しばらくして「第七の女」が登場する。この辺のくだりは「女系家族」で一家の長が亡くなって遺産相続の話で姉妹が争っているところに「愛人」が登場して、遺言書には、その愛人の名前があって、遺族たちがあっけに取られるという構図にも似ている。


愛人の登場で、未亡人となった妻とバトルがあると思いきや、妻は愛人の存在を知っていたどころか、夫とは別れたがっていたのだ。あろうことか、妻と愛人が怪しい関係に…。

ダサい眼鏡をかけていたアゴティーナ(スザンヌの叔母)だが「眼鏡をはずすと美人」というセリフも飛び出すほどイメチェン。事件が発生して、警察官がやってくると、警官にも色目を使うまでに変身(笑い)。

亡くなった主(あるじ)というのは、後姿しか現れないが、二枚目でモテモテだったようで、妻の妹(夫から見たら義妹)も夢中で、生前アタックしていた(笑)。雇われて3か月というメイドは、屋敷の妻と夫が冷え切っているというので、メイドも主(あるじ)と関係を持っていたことも発覚する。

メイドは「ご主人のために奥さんの肩代わりをしていた」とうそぶく。


しかし、殺人事件を「仕組んだ」のはメイドでも祖母でもなく、妻でも愛人でもなく、スザンヌでもなく、叔母でもなく意外な人物だった…!


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雪深い田舎の郊外にある大豪邸が舞台の密室劇。タクシー運転手と警察官も含めて登場人物はすべて合わせても10人。マルチェッロの殺害に動機があるとみられる7人の女たちがそれぞれに「秘密」を抱えていて、動機を晴らすために一人一人がその秘密を語る…。


出演は現在のイタリアでは大女優の一人と言われる「ローマ法王の休日」「母よ、」などのマルゲリータ・ブイなど。

    

【主な登場人物】(俳優:役名)
マルゲリータ・ブイ:マルゲリータ…マルッチェロの妻。夫と別れたがっている。
■ダイアナ・デル・バファロ:スザンナ…マルゲリータの娘。
■サブリナ・インパッチャトーレ:アゴティーナ…マルゲリータの妹。マルチェッロに好意を抱いている。独身だが、警官が現れると、色目を使う。
■ベネデッタ・ポルカローリ:カテリーナ…スザンナの妹。
■ミカエラ・ラマッツォッティ:ヴェロニカ…マルチェッロの元カノで愛人。
■ルイザ・ラニエリ:マリア…屋敷のメイド。料理が得意。
■オルネラ・ヴァノーニ:ラケーレ…祖母。マルチェッロの財産の一部債券を持っている。家族に隠れて酒を飲んでいる。
■ルカ・パストレッリ:マルチェッロ…何者かにナイフで殺される屋敷の主。
■マルコ・ロセッティ:ジョバンニ・リポルディ…警官

 

12月28日からNetflix で配信開始。

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