「ヒューマン・キャピタル」(原題: Human Capital、2019、米/イタリア)を見る(Netflix)(劇場未公開)。監督はマーク・メイヤーズ。95分。
主演は「スクリーム」シリーズや「大統領の執事の涙」のリーヴ・シュライバー。共演は「パトリオット・ディ」のアレックス・ウルフ、「レスラー」「スパイダーマン」シリーズのマリサ・トメイ、「マグニフィセント・セブン」のピーター・サースガードなど。ベティ・ガブリエルは見たことがあると思ったら「ゲット・アウト」(2017)で不気味な使用人を演じた女優。2013年のイタリア映画「人間の値打ち」のリメイク作品。
タイトルは人的資本といった経済用語だが、あまり映画の中身を表していないのが残念。
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ニューヨーク。ドリュー・ハーゲル(リーヴ・シュライバー)は不動産業を営んでいたが、経営状況は思わしくなかった。
そんなある日、ドリューは娘シャノン(マヤ・ホーク)の友人、ジェイミー・マニング(フレッド・ヘッキンジャー)がテニスの相手を探していることを知り、すぐさま「よければ私が相手になりましょうか」と申し出た。
実は、ジェイミーの父親、クイント(ピーター・サースガード)が経営するヘッジファンドは急速に事業を拡大させていて、ドリューはジェイミー経由でクイントに接近しようとしたのだ。
若い頃にプロ選手を目指していたこともあって、ドリューのテニスの腕前はジェイミーを満足させた。
目算が当たったドリューは、さっそくクイントに自分を売り込んで、ファンドに投資する許可を取り付けた。しかし、年収50万ドル(5,000万円)以上などの条件があり、初期費用を工面できる経済状態ではなかった。
ドリューは仕方なく、危ない方法で資金を調達することにした。ところが、必ず儲かるだろうという予想は外れ、ドリューは巨額の負債を抱え込むことになった。
その直後に発生したひき逃げ事件をきっかけに、マニング家とハーゲル家の面々の人生は思いもよらぬ形で交わることになる。
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自転車轢(ひ)き逃げ事件に関係して二つの家族が交錯していく話。一つの事件を複数の視点で描いていくため、同じシーンが何回も登場する。こういった映画は何度も見たような気がする。
登場人物が何らかの苦悩を抱えているので、全体的に重い。暗すぎる印象もあって日本では劇場公開されなかったようだが、人間ドラマとしては見ごたえがあった。
主な登場人物:
■リーヴ・シュライバー:ドリュー・ハーゲル…シャノンという娘の父。年の若いロニーと再婚。
■アレックス・ウルフ:イアン・ウォーフィールド
■マリサ・トメイ:キャリー・マニング…クイントの妻。息子が一人。
■ピーター・サースガード:クイント・マニング…ファンド会社の社長。キャリーの夫。
■マヤ・ホーク:シャノン・ハーゲル…ドリューの娘。マニング家のジェイミーと交際している。
■ベティ・ガブリエル:ロニー・ハーゲル…ドリューの再婚相手。
■ポール・スパークス:ジョン
■アーシフ・マンドヴィ:ゴディープ
■フレッド・ヘッキンジャー:ジェイミー・マニング…マニング夫妻の息子。シャノンと交際。
■マックスウェル・ウィッティントン=クーパー:ブレンドン
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