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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「マグニフィセント・セブン」(2016)

 
 
マグニフィセント・セブン」(原題:The Magnificent Seven、2016)を見た。MOVIXさいたまにて。黒澤明の傑作七人の侍と同作をリメイクした荒野の七人を原案にした本格西部劇。冷酷非道な悪に支配された町の住人から彼を倒してほしいと雇われた、賞金稼ぎやギャンブラーといったアウトロー7人の活躍を追う。
 
メガホンを取るのは、サウスポーなどのアントワーン・フークアレーニングデイ」「イコライザーでフークア監督とタッグを組んだデンゼル・ワシントンクリス・プラットイーサン・ホークイ・ビョンホンらが出演
 
正統派西部劇とマカロニウエスタンのいい所どりのようなパンチの利いたアクションがテンポよく、無駄なく描かれている。荒野に撮影用のレールでも敷いて移動する馬群をとらえるシーンは圧巻だった。
 
主人公サム・チザムを演じるデンゼル・ワシントンのガンさばきも堂に入っている。
ラストに流れる往年の”アノ”テーマ音楽はすばらしい。メリハリのきいた痛快な西部劇だった。
 
・・・
1879年、舞台はアメリカの炭鉱町ローズ・クリーク。
平和なこの町にある日、実業家のバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード一味がやってきて、ローズ・クリークを占拠する。ボーグは住人たちに、わずかなお金(20ドル)で出ていくという証文に署名しろと脅すのだった。住人の一人、マシューは歯向かおうとしますが容赦なく射殺され、妻のエマ・カレン(ヘイリー・ベネットは悲しみに暮れ
 
それからしばらくしてエマは近くの町に来て、ローズ・クリークを救ってくれる人を探してい。そこにたのが賞金稼ぎのサム・チザム(デンゼル・ワシントン。一度は断られが、ボーグの名を聞きサムは協力を決め。そしてサムは戦いの仲間を探し始める
 


 
飲んだくれギャンブラーだがピストルの天才ジョシュファラデークリス・プラット、荒くれメキシコ人のヴァスケスマヌエル・ガルシア=ルルフォ、狙撃名人グッドナイト・ロビショーイーサン・ホーク、鮮やかなナイフ使いのビリー・ロックスイ・ビョンホン、手斧を使いこなすハンターのジャック・ホーンヴィンセント・ドノフリオ、弓矢の達人コマンチェ族のレッド・ハーベストマーティン・センズメアー
 
それぞれに個性があるこの6人が仲間に加わり、一行はローズ・クリークへと向かう。
 
サムとビリーがローズ・クリークに到着するとボーグの手下が続々と現れ囲まれてしま。しかし、さらにそれを囲うように残りの5人が物陰から現れ緊張が走。その緊張が破れ銃撃戦が始まると7人はまたたく間にボーグの手下たちを倒してしまう
 
手下1人を生かして、ボーグの元に向かわせ、その話を聞きボーグが部隊を送ってくるだろう1週間後に向けて7人は迎撃の準備を開始。有志の住民に銃の使い方や戦い方を教えたり、ダイナマイトを用意して罠を作成したりして布陣を整え
           エマに銃の扱い方を教えるファラディ
 
ボーグの部隊が来る前夜、ロビショーは南北戦争の記憶からの恐怖で戦えなくなり町を離れることに。他のメンバーは町のために戦う意思を示し翌日の襲撃に備えて英気を養った
 
 
そして、ついにやってきたボーグの部隊。7人と住民は果敢に立ち向かい迎え撃つ。両軍ともに無事では済まない死闘の中、ジャック・ホーンが命を落としてしまう
 

            圧倒的な破壊力のガトリング銃
 
7人と住民が一歩も引かない戦いを見せる中、去ったはずのロビショーが戻ってきてボーグが巨大ガトリングを持っていることを皆に伝え。ボーグのガトリングが使用されると、圧倒的な破壊力で町を蜂の巣にして住民側に大ダメージを与えてしまうのだった
 
弱きを助け強気をくじくガンマンたちの戦いが終わって、町に再び平和が訪れるとガンマンたちは去っていく、というのはおなじみのスタイル。代償として多くの犠牲も払った。しかし、町民たちは、忘れないだろう。”崇高な”(マグニフィセントな)男たちを。
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主な登場人物:
■サム・チザム(デンゼル・ワシントン)                           
カンザスインディアン準州ら7つの州の委任執行官。賞金稼ぎの傍ら、仇敵を探して情報を集めている連邦保安官兼賞金稼ぎ。流れ着いたとある町の酒場で、ジョシュと出会う。正義感が強く情に厚い男で、メンバーの中で一番腕のたつガンマン。実は、本作の黒幕であるボーグの手下に家族を殺されており、彼を酷く恨んでいる。
 
■ジョッシュ・ファラディ(クリス・プラット)                            お調子もののギャンブラー。いたるところでイカサマギャンブルを行い問題を起こしている。普段は酒浸りな生活を送っているが、ガンマンの実力はサムに引けを取らない。最後は仲間のためにダイナマイトで自爆し、散っていった。
■グッドナイト・ロビショーイーサン・ホーク)                        腕利きのスナイパー。サムとは昔からの馴染みで、南北戦争の際に23人を狙撃するといった記録を残し、他のガンマン達から「死の天使」として恐れられている。人を殺すことに疲れ、途中メンバーから抜けるが最後の最後で戻ってきた。しかし、ボーグが用意したガトリングガンに撃たれ死んでしまう。
■ビリー・ロックス(イ・ビョンホン)                              グッドナイトの相棒。普段は無口だが、戦闘となるとナイフを使って相手を容赦なく殺す暗殺者。アジア人のため差別をうけていたが、グッドナイトに拾われ、コンビとして行動を共にするようになる。最後はグッドナイトと同じくガトリングガンの餌食となり、死んでしまう。 
■ジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)                            ハンターの異名をもつ怪力男。基本的に銃は使わず、斧やナイフで敵をなぎ倒していく。唯一のパワータイプ。最後はボーグ側のインディアンの長に矢で殺されてしまう。
■ヴァスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)                          二兆拳銃の使い手。メキシコ人の流れ者で、ジョシュとは犬猿の仲。負傷はしたものの最後まで生き残った。
■レッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)                      一番最後に加入したインディアン。銃は使わず弓を使って敵を倒していく。身体能力が非常に高く、インディアンでありながら英語を話すことができる。バスケス同様、最後まで生き残る。
■エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)                             ボーグが来るまでは、炭鉱町のローズクリークで夫と幸せな生活を送っていた。しかし、ボーグの支配によって町には活気がなくなり、しかもボーグに夫を殺されてしまう。サムたちと最後まで勇敢に戦い、自分の手でボーグを撃ち殺した。
■パーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)                     本作の黒幕で、サムとエマの敵役。金と権力を使って様々な町を乗っ取ってきた実業家。最後はエマに撃ち殺される。
・原題:The Magnificent Seven
・製作国:アメリカ 上映時間133分
・監督・製作総指揮:アントワン・フークア
・製作:ロジャー・バーンバウム、トッド・ブラック
・製作総指揮:ウォルター・ミリッシュ、ブルース・バーマン、ベン・ワイスブレン
・脚本:ニック・ピゾラット、リチャード・ウェンク
・撮影:マウロ・フィオーレ
・音楽:ジェームズ・ホーナー、サイモン・フラングレン
・出演:デンゼル・ワシントンクリス・プラットイーサン・ホーク、ビンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マーティン・センズメアー、ピーター・サースガード、ヘイリー・ベネット
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