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映画「神が描くは曲線で」(原題:英題:God's Crooked Lines、2022)を見る。スペイン映画。

     

神が描くは曲線で」(原題:Los renglones torcidos de Dios、英題:God's Crooked Lines、2022)を見る。スペイン映画


ある精神科病院で患者が謎の死を遂げた事件の真相を探り出すために、パラノイア(妄想症)を患っていると偽り、潜入入院した私立探偵の女性の姿を描いたどんでん返しサイコスリラー&ミステリー映画。


原作は、トルクアート・ルカ・デ・テナによる1979年の同名小説。監督&脚本は「嵐の中で」「ロスト・ボディ」のオリオル・パウロ
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1979年、スペイン、ロブレゴルド郊外にある精神病院「泉の聖母」に1人の女が入院した。名はアリス・グールド(アリシア)(バルバラ・レニー)。裕福で聡明な人妻だが、夫を毒殺しようとしたかどで、その夫の手で任意入院となったのだ。


アリシア自身は、夫が財産目当てで罠にかけ私をここに入れたのだと主張する。パラノイアと診断され入院することになったアリシアは患者の衣類に着せ替えさせられ精神科病棟に入っていく。


だが、実は彼女は患者ではない。一年前、ここの男性病棟で起きた刺殺事件の真相を暴くため、患者を装い潜入した私立探偵だった。


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【ネタバレ注意】見る予定の人は読まないで…。

この映画のラストは、二通りのどちらともとれる終わり方だった。
一つ目は、探偵である主人公アリシア目線で見てきて、夫が財産目当てに私を精神病院に送り込んで、出られないようにして、夫が財産を奪って逃走するというもの。


アリシアを退院させるかどうかを審議する会が設けられ、アリシアの銀行口座がすべて引き落としになっていれば、夫の企みの証拠になる」ということがあった。これを確認したところ、口座はすべて引き出され、夫は海外に出国したという。これで審議委員の全員がアリシアを開放することに賛同した。


しかし、もう一つが、主人公アリシアは、実際にパラノイヤ(妄想症)患者であり「私やっちゃった」という、やはり患者だったというエンディング。


てっきり、一つ目の終わり方と思っていたが、病院の院長と病院潜入捜査に協力した人物が最後に登場して「今度はどうするつもりか?」と聞いてきて、アリシアの目がカメラ目線になるのだ。


うーーーーーーーん!と一杯食わされたのかと思うのだ。だとすると、院長も、協力した人物もグルだったのかもしれないという推理もできる。


アリシアの入院費は通常の20倍が支払われたという。妻が当分戻って来ることがないように支払いを済ませた夫は妻の資産を自分の物にして失踪したと考えられる。


この点で夫が妻を「調査のために入院した」と思わせて、実は病院に閉じ込める陰謀だという主人公の認識と一致する。


2回みるとわかりやすいというのだが、2回みる必要があるかも(笑)。2時間30分は長いが…。

 

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