懐かしい曲というと、まずこれ。「学生時代」。まず、歌詞がいい。♪ノートとインクの匂い〜♪(笑)。スマホ、タブレットの時代ではこうはいかない。
ペギー葉山の「学生時代」は東京オリンピックが開催された年の1964年に発売されて大ヒットをした。この曲の作詞・作曲は、平岡精二。二人は、青山学院の先輩後輩の関係。モデルはペギー葉山自身、当初曲名は「大学時代」だったが「自分は大学へは行っていないから」と「学生時代」へと改めてもらったという
歌詞の中に出てくる「蔦(つた)のからまるチャペル」とは、青山学院青山キャンパス内にある国の登録有形文化財のベリーホール内にあるチャールズ・オスカー・ミラー礼拝堂のこと。
■ペギー葉山(本名:森シゲ子、1933年12月9日-2017年4月12日)は女性歌手、タレント。社団法人日本歌手協会7代目会長(後に名誉会長)。東京都新宿区出身。青山学院女子高等部(現・青山学院高等部)卒業。1952年にキングレコードよりレコードデビュー。
芸名というのは簡単なきっかけで作られるものだなと思う。ハーフっぽい名前だが純粋の日本人。「ペギー」は友人宅の混線電話がきっかけで親しくなったテレホン・フレンドのアメリカ人から「君の声はペギーという感じだ」と言われたことから。「葉山」は進駐軍廻りの際に一緒にアルバイトしていた学生に「長谷川一夫にフランク・シナトラ…芸能人にとって、ハ行は縁起がいい。」と言われ、ととっさに思いついたのが葉山であったことから。
例えば、加山雄三の名前の由来も、似たようなもの。「加賀(百万石)・(富士)山・英雄・小林一三」から一文字ずつ拝借したものと東宝のデビュー会見で報じられている。
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