fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ロマンチックじゃない?」(原題:Isn't  It Romantic?、2019、劇場未公開)を見る(Netflix独占配信)。

f:id:fpd:20211126112644j:plain

f:id:fpd:20211126112703j:plain

ロマンチックじゃない?」(原題:Isn't It Romantic?、2019、劇場未公開)を見る(Netflix独占配信)。監督は「ファイナル・ガールズ」のトッド・シュトラウス=シュルソン。主演は「ピッチ・パーフェクト」のレベル・ウィルソン。ラストには、ロマ・コメお決まりのミュージカル的な要素もある。

・・・

子供の頃、ナタリーはロマンティック・コメディ映画に夢中。「プリティ・ウーマン」をテレビで見ていると、母親から「あんたにはあんなシンデレラはムリ。ビザ取得の相手になるくらいよ(=偽装結婚の相手?)」と夢や理想を打ち砕かれるのだった。

それから25年後。

ナタリー(レベル・ウィルソン)は建築家でネガティブ思考のぽっちゃりした女性。能力はあるが、職場ではパシリのような扱いをされている。ナタリーのアシスタントのホイットニー(ベティ・ギルピン)は仕事中にラブコメを見ている。それをきっかけに、ナタリーのラブコメに対する悪口がとまらない。

ナタリーは恋愛を醒めた目で見ていて、恋愛を過度に理想化したロマンティック・コメディ映画が大嫌いになのだ。同僚のジョシュ(アダム・ディヴァイン)は、ナタリーに好意をいだいており、何度もアプローチするが、ナタリーのネガティブ思考により、壁を壊すことができない。

そんなある日、ナタリーは地下鉄を降りた途端にひったくりに襲撃されてしまった。ナタリーはひったくりの撃退にこそ成功したが、運悪く頭を強打してしまい、意識不明のまま病院に運び込まれることになった。

しばらくして、意識を取り戻したナタリーは退院することになったが、帰宅して驚愕することになった。殺風景だったはずの自宅の内装が、パステルカラーのおしゃれな内装に早変わりしていたのだ。

「うん、なにこれ?」状態。周囲で起こる奇妙な事態を観察した結果、ナタリーは自分がPG13指定のロマンティック・コメディ映画の世界に迷い込んでしまったことを確信するのだった。自家用ヘリなどを所有する富豪のイケメンの実業家ブレイク(リアム・ヘムズワース)にモテモテのナタリー。

f:id:fpd:20211126112811j:plain

f:id:fpd:20211126113928j:plain

f:id:fpd:20211126114238j:plain

f:id:fpd:20211126113325j:plain

ありえないようなロマコメの王道展開に巻き込まれるが、ブレイクの本性なども見えて、うんざりするナタリーだったが、一刻も早く親友や仲間たちのいる元の世界に戻るべく奮闘する。ナタリーは元の世界に戻れるのか?

・・・

映画のタイトルバックに流れる曲が映画「プリティ・ウーマン」(1990)の主題曲「オー・プリティ・ウーマン」。テレビから流れる「プリティ・ウーマン」の映像と音楽だった。

場面は、太っちょの娘だったナンシーの25年後。職場では、ほかの同僚から、「ゴミを捨ててきて」「コピー機の故障を直して」「コーヒー入れて」など、気軽に頼めるからか、まるで雑用係。

映画の最後には、別世界のシンデレラの世界を体験したあとで、ナンシーは、自己愛に目覚め、頼まれごとにも「自分でやって」と断り、存在感を見せていく変わりようが見所。

f:id:fpd:20211126112907j:plain

 f:id:fpd:20211126113215j:plain

  f:id:fpd:20211126112936j:plain

  現実の世界では、ナンシーの言うことを無視して顔を背けるバクスター

 f:id:fpd:20211126113052j:plain

f:id:fpd:20211126113123j:plain

      夢の世界では、愛想を振りまくバクスター

愛犬のバクスターは、現実の世界ではナンシーの言うことも聞かずに無視していたが、夢の世界では従順になり、なんと愛想を振りまくように笑いかけてくるといった変貌ぶりがおかしい。現実に戻ると、やっぱり元に戻っている(笑)。

レベル・ウィルソンのチャーミングさもこの映画を引き立てている。