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映画「翔んで埼玉」(2019)のなかの、自虐的な言葉「埼玉県民にはそこらへんの草でもくわせておけ!」の余波はまだ収まっていない。
埼玉県春日部市にあるスーパー「みどりスーパー」など近隣10店で「そこらへんの草」を使った商品の販売を4月1日から始めたのだ。最近のテレビ埼玉で放送された。4月1日以降、商品完売やSNSでの投稿が増えるなど話題を集めているというのだ。
みどりスーパーは「そこらへんの草天丼」(310円)を2年前から販売。現在コロナ禍で売り上げだけではなく気持ちも落ち込んでいるため、SNSでつながった埼玉県内の店に「そこらへんの草」を使った商品開発・販売を持ち掛け、4月1日、一斉に販売を始めたのだ。
4月1日にSNSで配信されたため、SNS上では「エイプリルフールのフェイクニュースかと思った」というコメントが相次いだ。
さらに「そこらへんの草」商品はアシタバや春菊、小松菜などの野菜を使って商品を作っているが「本当に食べられるのか」というニュアンスのコメントもあった。
翌2日にもテレビでも取り上げられたこともあり、川越市、入間市などのほか、東京都、千葉県から来店する客の姿もあったという。
店の人は、「どこから来たのですか」と聞くと「埼玉です」と言うので「いいですよ」と購買を許可している。「東京から忍び込んできた方もいる」と笑顔を見せる。
売り上げは好調のため、ほとんどの店が販売を続けているほか、新たな販売店も増えたという。店の人によると「草を刈りに来た」と、参加店を回ってくれるお客さんもいるとのこと。この商品をご当地グルメにして全国制覇したいと意気込む。
春日部というと、世界の「クレヨンしんちゃん」が有名だが、しんちゃんにも食べてもらい、「翔んで埼玉」としんちゃんがコラボして「翔んで春日部」としてご当地グルメで世界デビューできたらと力を込める。