「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」(2001)を見た。映画シリーズの第9作目で、アニメも映画作品も見るのは初めて(最初で最後か)。
こんな話:
5歳のしんのすけ(しんちゃん)らが暮らすのは春日部(かすかべ)市(埼玉県)。そこに“20世紀博”というテーマパークがオープンするところから物語が始まる。
そこには、昔のテレビ番組や、映画、暮らしなど1970年代頃を再現した世界が広がっていた。大人たちは20世紀博の懐かしさにハマってしまい、ついには子供そっちのけで熱中してしまう。
大人たちは20世紀博へ行ったまま帰ってくることなく、子供たちは町に取り残されてしまう。戸惑う子供たちだったが、しんのすけや仲間のカスカベ防衛隊のメンバーは、20世紀博に大人たちを迎えに行くことを決心する。
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1970年が舞台ということで、映画のタイトルに「モーレツ!」が入っているのは、当時流行した小川ローザの丸善石油のCMを意識したもの。風でマリリン・モンローのようにスカートがめくれ上がると「オー、モーレツ!」という言葉が登場するというもの。
当時の流行語、ギャグが次々に登場する。「ガッチョーン!」(谷啓)「あっと驚く為五郎」(ハナ肇)などだ。ゴジラやアントニオ猪木も出てくる。「(イトー)ヨーカ堂」は「ココノカ堂」だ。
懐かしい曲では、ベッツイ&クリスの「白い色は恋人の色」が何度か背景に流れた。また、吉田拓郎の「今日までそして明日から」の一節「私は今日まで生きてきました♪」が繰り返しリフレインされていた。
1970年に大阪で開催された「大阪万博」の描写も多く、アメリカ館などは「アポロ」が持ち帰った「月の石」を見るために3時間も行列ができていたなど当時の状況も盛り込まれている。
頭に来る→トサカに来たなんていうダジャレもあったほか、狭い箱の空間に閉じ込められたしんちゃんが「おしっこがしたいは尿意だとすると、おならはなんという?」に「へい」だろうなどというバカバカしさ。
大人たち、とくにしんのすけの父親ひろしが電車の中で、自身の過去を振り返る回想シーンがあったが、サラリーマンのあるあるの連続で、これがなかなかいい。
一枚の画だけで状況が分かる(笑)。
走馬灯のようにこれまでのことが頭に蘇る。
サラリーマンの通勤もつらいよ。
1970年の大阪万博は親から交通費を出してもらえず(笑)行きそびれたので、次回の大阪万博は「よし、行くぞ〜」と改めて誓うfpdだった。