「消えたアイリス」（原題：IRIS、2016、フランス、劇場未公開）を見る（Netflix)。サスペンス・ミステリー。アイリスは、主人公の妻の名前だが、字幕では「イリス」。この映画、実は日本映画「カオス」（2000年、中田秀夫監督）のリメイク。
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裕福な銀行家アントワーズ・ドリオの妻イリスが忽然と姿を消した。アントワーズの絶望、トリック（←ここが重要！）、裏に隠された綿密と裏切り、失踪で明らかになったのは、日常に隠された、ある性趣味の秘密だった！
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完全犯罪の実行のために、面識のない第三者を利用した「狂言誘拐」が、逆にその第三者の男から逆襲を受けるというどんでん返しがある。「アイズ・ワイド・シャット」のような秘密クラブが登場したり、痴態も見られR-18指定。
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以下、ネタバレ（注意）。
自動車の修理工場。男がバイクを修理している。古びた工場は、屋根から雨漏りがしている。「IRIS」の赤いタイトル文字。
一組の男女（アントワーズ夫妻）が豪華レストランで食事をした後、妻イリスはさきに店を出て外で待つ。その間、3分ほどで会計を済ませた夫ドリオが表に出ると、妻の姿が見当たらない。
店に入ろうとする客やクロークに長身で黒髪の女性を見かけなかったか聞くが、誰も見ていないという。
場面は変わって、雨に濡れたイリスが自動車工場に姿を見せる。
修理工とイリスは工場の二階に行くと、イリスが1万ユーロの封筒を修理工に渡す。「失敗したら？」と修理工が言うと、「大丈夫」とイリス。二人は、別のアパート（イリスの自宅）にいくと、イリスは男に「手を縛れ」という。
しばらくすると、会社にいるドリオあてに電話が鳴る。電話口からは、「女（イリス）を預かっている」という声。電話の向こうからはイリスの声が聞こえる。「返してほしいなら、50万フラン用意しろ。警察に通報すれば女は殺す」という。ドリオの秘書が「どうかしましたか？」というので「妻が誘拐された」とうなだれるドリオ。
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とここまでは、単純な身代金目当ての誘拐かと思うが、実は、裏に隠された事実が明るみに出てくる。いわばどんでん返し。警察も動く。誘拐の片棒を担いだ修理工の男は、いったい・・・？
フランス式サスペンスだが、結末は意外な展開となった。
