fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「テキサスの五人の仲間」(1966)…あっと驚く”痛快”どんでん返し。

  
テキサスの五人の仲間」(1966)は、原題がA Big Hand for the Little Lady
(淑女の大いなる一手)で、かつてTV洋画劇場で見て、感激したことだけは覚えていたが、内容はほとんど忘れていた。
 
ツタ○の発掘良品のリストに入っていたので、確認のために見たが、映画ファンにとっては、「スティング」と同様、気持ちよく騙されてしまった、という”大どんでん返し”がある映画だった。

 
ダッジ・シティで、年に一度の大博打大会が開かれようとしていた。
テキサスきっての金持ちたち5人が、1年の稼ぎの全てを投げ出し、ポーカーに興ずるのだ。この時点で、タイトルの五人とは、このポーカー仲間のことだなと思うが、実はそうでなかった…というオチがある。さらに、あっと驚くどんでん返しが・・・。
 

 
五人の顔ぶれは、葬儀屋トロップ(チャールズ・ビッグフォード)、弁護士オットー(ケヴィン・マッカーシー)、ヘンリー(ジェイソン・ロバーズ)、牛買いのジェス(ジョン・カレン)、デニスの5人。皆、毎年の常連だった。

弁護士は牛泥棒の裁判の途中を抜け出して参加。ヘンリーは娘の結婚式をほったらかしてポーカーの会場へ馳せ参じた。それほど男達は、何をおいてもこの日を楽しみにしていたのだ。
 
ギャンブル大会が奥の部屋で始まると、酒場では誰が勝つかと、部屋の中に入れない男達は、飲み物などを運んでいるバーテンダーに聞くが、教えてくれないので、さらに気をもむ。

そこへ、町に新天地を求めて馬車でやって来た親子連れがやってくる。
「部屋は空いていますか?」とメレディスヘンリー・フォンダ)、妻のメアリー(ジョアン・ウッドワード)、それに息子のジャッキーの3人だ。

メレディスは部屋へ行こうとしたが、奥の部屋でポーカーをやっているのに気付き、目の色が変わる。「ポーカーをやってるのか?」と聞くと、マスターが頷く。メレディスの血が騒いだ。「あなた!妻のメアリーは、またかといった表情で注意をする。
 
メレディスは「ちょっと見たいだけだ」。
どうやら、この男と奥さんのやり取りから、過去にギャンブルで失敗したことがあるらしい。メアリーは、見るだけならと、しぶしぶ妥協し、馬車の金具を直す為、鍛冶屋へ出かけた。「ジャッキー、パパを見張っていてね」と子供を見張りに立てて監視させようとする。これらのやり取りを見ている男たち。

f:id:fpd:20200325081620j:plain ジャッキーが見ているのは…?


5人のギャンブル現場をしばらく見物していたメレディスは、とうとう我慢できず、「参加させてくれないか」と言い出す。「パパ!」ジャッキーが叫んだ。「大丈夫、少しだけだ」 「金が最低1000ドルなきゃ参加資格がない」 と5人。「金ならある」とメレディスは部屋へ行き、1000ドル持ってきた。「パパ!その金は」と不安になるジャッキー。

f:id:fpd:20200325081729j:plain のめりこんでいくメレディスヘンリー・フォンダ


メレディスを加えて6人でポーカーが再開される。

メレディスは、だんだんのめりこんで、汗ばんでくるが、瞬く間に1000ドルを失ってしまう。持ち金のすべてである3000ドルを部屋のカバンから持ち出してきた。そして、その3000ドルも底がつき始めた。その時、配られたカードを見てメレディスの表情が変わる。

皆、1枚とか2枚とかカードを替えた。それぞれ手が良さそうだ。
 
メレディスは「私はこのままでいい(カードは取り替えない)」と言う。 200ドル、500ドルとチップが積まれていく。「金がもうない」と、メレディス
 
「金が無くなったら、退場してもらう。それがルールだ」 「そんなのは、不公平だ!」とメレディスは叫ぶ。
 
そこへ、鍛冶屋から修理が終わってメアリーが戻ってくる。
男たちは、一斉に、帽子を取り、気の毒にといったそぶりを示す。夫がギャンブルの部屋で4000ドルを失ったのを知り、驚愕する。「あなた!何と言うことを」

「メアリー、聞いてくれ!この手は、一生に一度、あるかないかの手なんだ!」
「今までも何度もその言葉で泣いてきたか・・・残ったのは、馬と馬車だけよ」 

その時だ。メレディスはカードを握ったまま苦しみ出した。
「あなた!」メアリーとジャッキーが駆け寄る。メレディスは心臓に持病を持っていたのだ。 ドク(バージェス・メレディス)が呼ばれ、診察した。
 
「危険な状態だ」とドクは言う。その時、メレディスは苦しみながら妻に言った。「お前が(続けろ)」「私が・・・?」メアリーは困惑した。「やり方が解らない」。 メレディスはドクの家へ運ばれて行った。

「私が主人の代わりに続けます」とメアリーが言うと、男達は驚いた。
「何だって」「女なんて追い出せ!」 。しかし、メアリーは気丈な女だ。
 
「10年かけて貯めたお金です。家を建てるのと、息子の教育資金なんです。
絶対に守ります!」「しかし、我々は3500ドルを賭けてきた。ご主人は3000ドルしか賭けてない。あと500ドル賭けないと退場ということになる」「500ドルあっても駄目だ。すぐにつり上がる」
 

 
「(ポーカーの)ルールを教えてください」。
男たちは、ポーカーのルールも知らないのかとあきれ顔。
メアリーは思案した。「借用書を書きます」「金を借りるには担保が必要だ」 
男達はあきれた。一人だけは、親切に、噛み砕いて教える。
いちいちうなづくメアリー。

「銀行はありますか」と、メアリー。
「向かいにあるが、どういうこと?トランプ・カードは持出し出来ない」
「貴方達にはお遊びのカードでしょうが、私達には人生が懸かっています。主人からあずかったカードは私が守ります」とカードを手から離さない。弁護士オットーは、「残された男たちだって、カードをインチキするかもしれない」というと、メアリーは
「信じています」と告げる。
 
メアリーに、男達が同行して、向かいの銀行へ。
メアリーは、責任者に会いたいと、窓口の係り(テラー)にいう。頭取バリンジャー(ポール・フォード)に面会することができた。メアリーは頭取に説明する。「ポーカーを主人から引継ぎ、賭けるお金が無くなってしまいました。絶対に降りるわけには参りません」と、メアリーは訴えた。
 

f:id:fpd:20200325081938j:plain

 
頭取は、「この淑女は、確かにゲームに参加しているのか?」と男たちに聞く。
男たちはうなづく。「信じられない」といった頭取。
 
「それが、当行とどんなかかわりが?」と頭取。
「お金を貸してください」「金は貸しても良いが担保はあるのか?」 
メアリーは、頭取の目の前に「(担保は)これですとカードを差し出して見せた。
 
周りの男たちはあっけにとられる。バリンジャーは目の前のカードを見つめていたが、やがて「しまいなさい!」と怒り出した。「悪ふざけはやめてくれ!私は忙しい。全員帰ってもらおう!」

ギャンブル会場へ戻った面々。メアリーは万策尽きた。
「それにしても、カードを担保にしたのには驚いたな」男達は大声で笑い出した。
その時、頭取バリンジャーが入ってきた。皆が笑っているところを見て、「悪ふざけじゃなかったんだな。もう一度カードを拝見する」と、メアリーの横へ座る。
 
「46年間、常に慎重に担保を取って金を貸してきたが、これほど確実な担保はこれまでに見たことがない。どっさりとチップを賭けるぞ!」。


お金の心配がいらない頭取の後押しを得て、メアリーの顔がみるみる輝いていく。
 
男達は、驚きの表情を隠せず「?!」と、無言でお互いの顔を見つめ合った。「チップをたんまり用意してくれ!」と、バリンジャーが言った。
 
さて、勝負は再開されたが、銀行が絶対の確信を持った手に勝てる筈がないではないか。男達は全員、降りた。
メアリーが勝った。
 
「5,500ドルと、利子の330ドルは頂きますぞ」と、バリンジャーはメアリーに言った。負けた男達は、余韻を引きずっていた。
素晴らしい女性だ」と男たちは、メアリーの振る舞いに感心することしきり。
 
負けたくやしさより、夫の意思を最後まで守ったメアリーに理想の女を見る感動の思い、皆同じだったのだ。ヘンリーはすぐさま娘の結婚式場に戻り、新郎を呼びつけて、言う。「なぜうちの娘と結婚するのか」と問い、「家の土地が目当ての仕組まれたものだろう」と、いくらかのお金を渡し、自分に合った、いい相手を探せと、追い払ってしまう。
 
場面は変わって、別のホテルの一室。
そこで集まった人間は・・・。

このエンディングが憎たらしいほど、凄いことになっていた。
特に、ジョアン・ウッドワードが素晴らしかった
完全にだまされた。しかも、心地よい騙され方だった。
 
こんなにも面白い映画だとは思わなかった。
ツタ○もやるな。
 
☆☆☆☆
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加してます:クリック♪。