「ブルージェイ」(2016、劇場未公開)を見る。NetflixやAmazonなどネット配信映画では、オリジナル映画のほか、劇場未公開映画をネット視聴できる機会が増えている。タイトルは高校時代にカップルが通っていたカフェの名前。あえてモノクロなのがいい。高校時代の恋人同士が、20年ぶりに再会する話。
主演のサラ・ポールソンは「それでも夜は明ける」(2013)では、嫉妬深い人物を演じていたが「ブルージェイ」では、若き日のカトリーヌ・ドヌーブのような雰囲気。マーク・デュプラスは、最近では「スキャンダル」(2019)などに出演している。
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カリフォルニア州の田舎町にあるスーパーマーケット。たまたま地元を訪れていたアラフォーの男女、ジム(マーク・デュプラス)とアマンダ(サラ・ポールソン)は、そこで偶然 再会する。
高校時代にはカップルだった2人だが、今ではお互い別の場所に住んでいて、アマンダは他の男性と結婚し、子どももいた。そんな20年ぶりに顔を合わせた男女が、2人きりで翌朝まで同じ時間を過ごす姿を描く。
よく立ち寄っていたカフェ“ブルージェイ”や、気のいいおじさんのいる酒屋、木々に囲まれた湖畔・・・思い出の場所を歩き、たたずみながら話すうちに、ジムもアマンダも、忘れかけていた高校時代の若々しい気持ちを思い出していく。あの頃はお互いにいろいろな可能性があったし、田舎に住んでいても世界は光り輝いていた。
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高校時代にあることがきっかけで別れたが、それぞれに引っかかることがあったが、”配達されなかった手紙”の存在で、吹っ切れたというロマンス映画。登場人物がほぼ二人の会話劇で「ビフォア」シリーズにも似た映画。