「オーシャンズ8」(原題:Ocean’s Eight, 2018)を見た。
昨年の夏に劇場公開されたが、興行収入は約17億円とそこそこ。
ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー、写真のみ出演)の妹、デビー(サンドラ・ブロック)は5年8ヶ月の服役の末に刑務所から出所。
出所時の面接にて「二度と犯罪はしない。普通の生活を送りたい」と語ったデビーだが、出所後次々と服飾品を盗み出してゆく。
デビーは刑務所にいた5年8ヶ月と12日の間に、ニューヨーク市メトロポリタン美術館でのファッションの祭典、メットガラで高級な宝石を一挙に盗み出すという壮大な計画を立てていた。何百回もシミュレーションしたというこの計画を実行に移すべく、デビーは次々と仲間を集めていく。が、真の目的は単に宝石を盗み出すことだけではなかった…。
サンドラ・ブロックがグループのリーダー格で主役だが、共演のケイト・ブランシェット、アン・ハサウエイ、ヘレナ・ボナム=カーターなど主役級の女優が共演。
なかでも、ケイト・ブランシェットが、クールビューティで低音ボイスで、バイクを乗り回し、かっこいい。「オーシャンズ11」シリーズのリブート作品で時系列では「13」に続く。
出所したデビー(サンドラ・ブロック)が、”悪知恵”で化粧品をタダで手に入れる手口や、ホテルにタダで宿泊してしまう手口などから物語が始まるところでは期待させるが、全体的には新味がなく、華やかなだけの宝石泥棒映画になっている。
仲間を集めていくプロセスは”七人の侍”並みだが、集められるのは、その道の”プロ”だが、いずれも境遇はイマイチ冴えない状態。コンピューター・ハッカーのナインボール(リアーナ)や、スリ師のコンスタンス(オークワフィナ)、盗品ディーラーのタミー (サラ・ポールソン)、ファッションデザイナーのローズ(ヘレナ・ボナム=カーター)、宝飾デザイナーのアミータ(ミディ・カリング)といった面々だ。
盗みの手口は「M:i」か、レーザーをかいくぐるシーンは「エントラップメント」のよう。
登場人物:
デビー・オーシャン - サンドラ・ブロック
ルー・ミラー - ケイト・ブランシェット
ダフネ・クルーガー - アン・ハサウェイ
アミータ - ミンディ・カリング
タミー - サラ・ポールソン
コンスタンス - オークワフィナ
ナインボール - リアーナ
ローズ・ワイル - ヘレナ・ボナム=カーター
クロード・ベッカー - リチャード・アーミティッジ
ジョン・フレイジャー - ジェームズ・コーデン
ペネロペ・スターン - ダコタ・ファニング
ルーベン・ティシュコフ - エリオット・グールド
イエン - シャオボー・チン
ローレンス - リチャード・ロビショー
ユーリ - ジェームズ・ビベリー
イーディ - イーディ・キーナン
ヴェロニカ - ナターニャ・アレクサンダー
カイル - ギデオン・グリック
ギレルモ - ミグス・ゴベア
エイプリル - ミドリ・フランシス
レネ - マーロ・トーマス