きょう下目黒に出かけたが、古い広告(ホーロー広告など)を店の入口など前面に飾っていた立乃という店があった。居酒屋で、現在は昼には持ち帰りの500円弁当を販売していた。昭和時代の匂いそのままという店の雰囲気だ。有名なのは大村崑の「オロナミンC」や「琴姫七変化」で有名だった松山容子の「ボンカレー」がある。2大横綱と言えそうだ。
ホーロー(琺瑯)というのはガラス質の釉(うわぐすり)を高熱で焼き付ける仕上げのこと。のちに類似の外見を持つ塗料仕上げをも意味するようになった。
「ホーロー看板」における「ホーロー」は、後者の意味で、金属板と塗料という組み合わせのものをいう。その耐久性からブリキ製の類似品と比べて現在でも美しい姿を保っているものが少なくない。
1950年代~1970年代の日本で普及した屋外広告の媒体としても広く知られている.テレビなどのマスメディアによる広告手段が一般的ではなかった時代に広告代理店を通さずに、その製品のセールスマンと看板の製造業者が各地で依頼・製作・設置していた。
有名とされる看板には以下のようなものがある。
■塩・たばこ・日本専売公社(現在のJT。宣伝目的というよりは認可販売店であることの証明)
■でんわ・でんぽう・日本電信電話公社(現在のNTT。宣伝目的というよりは扱い店の告知)
■金鳥 - 大日本除虫菊(「美空ひばり」を起用したものもある)
■ボンカレー- 大塚食品「松山容子」営業マンが一日15枚程度を目標に自ら貼りにまわっていた。
宣伝用ではないが「D51形蒸気機関車」などレトロなアイテムがたくさんあって、懐かしい。