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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「奇跡」(2011)</span>


「奇跡」予告編
 

 
誰も知らない」の衝撃が記憶に残る是枝裕和監督作品であり、期待してみた
奇跡」だったが、映画同様、奇跡は起こらなかった(感動がなかった)のが残念。
 
是枝監督作品では、「歩いても 歩いても」が、家族の一人一人の立場から描いて共感を持った。「空気人形」も意表をつかれたいい映画だった。
 
「奇跡」は、2011年3月の九州新幹線 (鹿児島ルート) の全線開通を機に、九州旅客鉄道JR九州)とジェイアール東日本企画JR東日本傘下の広告代理店)の企画により製作された2011年公開(6月)の映画。
 
是枝監督は、鉄道好きであるということで、九州新幹線の全線開通に伴う企画映画のオファーを即決で快諾したという。製作に当たっては、JR側からほとんど制約を受けなかったという(企画の軸となる九州新幹線そのものが登場するのは本編の最後の方だけであるが)。
 
出演する子供達は、「誰も知らない」同様、生き生きしていた。主演には
少年漫才コンビまえだまえだ前田航基前田旺志郎が抜擢された。
 
共演の子役の一人・内田伽羅本木雅弘内田也哉子夫妻の長女で、オーディションは、応募を渋る両親を尻目に、本作に出演する祖母の樹木希林が無理矢理受けさせたという。
 
撮影に当たっては、脚本を子どもには渡さずに撮影を進行するという手法を採用したといい、自然体の子供たちの動きは注目される。
 

 
ストーリー:
両親の離婚により鹿児島県福岡県で離ればなれに暮らす小学校6年生の兄、航一と4年生の弟、龍之介。いつかまた家族4人で暮らしたいと願う2人の兄弟は、九州新幹線が全線開業する日の朝、鹿児島から福岡に向かう新幹線「つばめ」と福岡から鹿児島に向かう「さくら」が初めてすれ違ったときに願い事が叶うという噂を耳にする。
 
そして、2人は周りの大人を巻き込んで計画を立て始める・・・。
 

 
映画は、前半は単調で、眠気との戦いを強いられ、見るのをやめようかと思うほど(はっきりいってつまらなかったが、最後には、何か”奇跡”が起こるのだろうと、
期待して見続けた)だったが、最後まで、奇跡が起る様子もなく終わった。
 
夢や奇跡を信じて、行動することが大事だというメッセージだとしても、映画は全く盛り上がらず、最後まで退屈だった。
 
それでも、映画の中に出てくる言葉など面白かったのはある。
子供の何気ないセリフに「意味分かんない!」という言葉が何回も出てくる。
穿った見方をすれば、日本の政治の混乱のことを言っているのかとも取れる。
 
「”仕分け”って何?」
「無駄やから、やめてしまえ、ってことやろ」
「世の中には無駄も必要だ。無駄だけじゃ、あかんやろ」
・・・
「インディーズって、どういうこと?」
「もう一息ということやろ」
・・・
新幹線が交差するところを見ると、願いがかなうというので、子供たちはそれぞれ、
願いを持つが。
 
「(別々に暮らす家族が一緒に暮らせるようにという)”家族”よりも、”世界”を選んだ」といえば、ぐうたらな父親は、「世界って何や。駅前のパチンコ屋とちがうのか」。それは、”新世界” やんか」
 
小学校の先生(長澤まさみ)の足を見て、「先生”はだし”や」というと「”生あし”っていうねん」(笑)。食べ物について「ほんのりした甘さが、クセになる」など、大人びた言葉がポンポン出てくる。
 
夏川結衣阿部寛樹木希林原田芳雄は、「歩いても 歩いても」にでていた、いわば是枝組のメンバーで、脇を固めていた。
 
出演:
大迫航一 - 前田航基まえだまえだ
木南龍之介 - 前田旺志郎まえだまえだ
福本佑(航一のクラスメイト) - 林凌雅
太田真(航一のクラスメイト) - 永吉星之介
有吉恵美(龍之介のクラスメイト) - 内田伽羅
早見かんな(龍之介のクラスメイト) - 橋本環奈
磯邊蓮登(龍之介のクラスメイト) - 磯邊蓮登
木南健次(航一・龍之介の父) - オダギリジョー
有吉恭子(恵美の母) - 夏川結衣
坂上守(航一の通う学校の先生) - 阿部寛
三村幸知(航一の通う学校の先生) - 長澤まさみ
山本亘(周吉の幼なじみ) - 原田芳雄
大迫のぞみ(航一・龍之介の母) - 大塚寧々
大迫秀子(航一の祖母・のぞみの母) - 樹木希林
大迫周吉(航一の祖父・のぞみの父) - 橋爪功
 
監督・脚本・編集 - 是枝裕和
監督作品:
幻の光(1995年)
「DISTANCE」(2001年)
「誰も知らない」(2004年) ☆☆☆☆
花よりもなほ(2006年)
歩いても 歩いても(2008年)☆☆☆☆
「大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-」(2008年)
「空気人形」(2009年)☆☆☆
「奇跡」(2011年) ★★
そして父になる」(2013年) ☆☆☆☆
海街Diary」(2015)☆☆☆


 
2011年にみた最後の映画となった。
劇場観賞は「源氏物語」だった。
 
2012年は、今年より充実した映画が現れることを期待している。
 
 
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