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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ブラッド・ダイヤモンド」(2006) レオナルド・ディカプリオ主演。</span>



ブラッド・ダイヤモンド(原題:Blood Diamond2006を見た。
第79回(2006年度)アカデミー賞では主演男優レオナルド・ディカプリオ助演男優(ジャイモン・フンスー音響編集録音編集の5部門に、第64回(2006年度)ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。
 
アフリカシエラレオネ共和国での内戦1991年 - 2002年)での「ブラッド・ダイヤモンド」(紛争ダイヤモンド:資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド)を巡っての実話に基づいたサスペンス映画。戦闘シーンなど実戦のようにリアルで迫力がある。



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内戦が続くアフリカ西部のシエラレオネ共和国
反政府勢力のRUF(革命統一戦線 Revolutionary United Front)に村を襲われた漁師のソロモンは、家族を逃がすことができたものの、自身はRUFに捕まってしまう。
 
RUFの武器調達の資金源となるダイヤモンド採掘場での強制労働中、ソロモン・バンディ(ジャイモン・ガストン・フンスーは大粒のピンクダイヤモンドを発見し隠そうとするが、RUFのポイゾン大尉に見つかってしまう。
 
ちょうどその時、政府軍による攻撃が始まり、爆発で顔を負傷したポイゾン大尉(デイヴィッド・ヘアウッドを横目にソロモンはピンクダイヤを採掘場近くに埋めて隠す。ソロモンとポイゾン大尉は、政府軍に捕まり留置場へと連行される。
 
ローデシア(現:ジンバブエザンビア)出身の元白人傭兵のアーチャーレオナルド・ディカプリオは、RUFから武器調達と交換でダイヤを受け取る。
 
受け取ったダイヤを隣国リベリア密輸しようとするが、途中シエラレオネ政府軍に見つかり逮捕されてしまう。留置場でソロモンとポイゾンのやり取りを聞いたアーチャーは、ソロモンが見つけたピンクダイヤを横取りしようと考え、出所後ソロモンも釈放させ、ピンクダイヤのを聞き出そうとする。
 

フリータウン
の海辺のクラブで、アーチャーは紛争ダイヤの密輸の実態を追うジャーナリスト、マディージェニファー・コネリーと知り合う。

マディーはアーチャーが紛争ダイヤのブローカーだと知ると、証拠を求めて接近するが、アーチャーは、マディ―を敬遠する。 
 
RUFが首都フリータウンを制圧すると、自由の身となったポイゾン大尉は、拉致したソロモンの息子ディアカギソ・クイパーズを麻薬漬けにして少年兵として育て上げる。
 
アーチャーは、ソロモンとともに採掘場を目指す途中、マディーの協力でソロモンを離散した家族と引き合わせる。しかし息子がRUFに拉致されたことを知ったソロモンは悲しみに暮れる。
 
取材陣に紛れて採掘場近くの町へ移動中、一行はRUFに襲撃され、アーチャー、マディー、ソロモンは命からがら逃走する。 途中、ジャングルの中で、RUF元少年兵を厚生させる村にたどりつく。
 
そこでアーチャーとマディーは心を通わせる。村を出たアーチャーは、南アフリカ時代の元上官であり、民間軍事会社を率いるコッツィー大佐アーノルド・ヴォスルーの部隊に合流する。
 
大佐はシエラレオネ政府軍より、RUFへの攻撃の任務を請け負っており、アーチャーにも参戦を迫る一方でソロモンのピンクダイヤを狙っていた。 


 
ダイヤの裏取引の証拠をマディーに託したアーチャーは、ソロモンと2人で採掘場を目指す。途中、息子を必死に助けようとするソロモン見てアーチャーの心は揺れ始めるのだが・・・(Wikiの一部を引用)
 
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 TIA”(This Is Africa:これがアフリカだ)が耳に残る。
この映画では、ダイヤモンドの採掘を巡る争いが起こり、武器商人やダイヤの密輸業者が暗躍。世界のダイヤモンドのうち、15%がいわゆる紛争地域のダイヤモンドといわれる。紛争、戦争が絶えない地域であることから、”TIA”だからという言葉が聞かれた。100万人の難民キャンプが存在するという現実もTIAというわけだ。
 
RUFは、黒人の村を襲撃し、皆殺しにするが、ダイヤモンドの採掘に役立ちそうな人間だけを生かして、ダイヤの採掘に使う。小さなダイヤを見つけて口の中に隠した人間は、その場で射殺してしまうという残忍さ。

RUFは、政府が「将来は、国民の”手”にある」とアピールしているとして、国民の100人に一人づつ、その手を切り落とすという暴挙を行っていた。このあたりは目を覆いたくなるシーンだ。
 
そんな中、親指の2倍ほどの大きなダイヤモンドを発見したソロモンは、トイレに行くといって、砂地にダイヤモンドを隠すのだが・・・。このダイヤモンドが100カラットのピンク・ダイヤモンドということがわかり、すさまじい争奪戦が始まる。
 
少年が、兵隊として訓練されえる様子もすさまじい。
敵は”撃ち殺せ”と洗脳するだけでなく、目隠しをさせて、銃で壁に立たせた人間を殺させるという残虐さ。そうした少年たちは、”ベイビーキラー”などといった名前が付けられる。
 
父親が探し当てた息子から「父親じゃない。敵だ」といわれる始末。
息子を説得する父親の言葉は「母親が、お前の好きな食事を作って待っている。妹と、まだ小さい妹もいる。あの犬はお前にしか懐かない」というと、少年も涙ぐんで、銃を収めるのだ。泣かせる!

ジェ二ファー・コネリーというと、1984年にワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカでヒロインの子供時代役を得て映画デビューを飾った女優。ショーン・コネリーとは縁もない。代表作にはラッセル・クロウと共演の「ビューティフル・マインド」(原題: A Beautiful Mind、2001)、「そんな彼なら捨てちゃえば?」(原題:He's just NOT that into you, 2009)などがある。最新作は「ノア 約束の舟」(原題: Noah2014)。

レオナルド・ディカプリオは、1993年に「ギルバート・グレイプ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、2006年に「アビエイター」と「ブラッド・ダイヤモンド」の2作品でアカデミー賞主演男優賞にWノミネートを果たしたが獲得できなかった。

そのあとも「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(原題:The Wolf of Wall Street、2013)にノミネートされながら受賞を逃し、賞に嫌われた俳優とみられた。しかし、2016年に「レヴェナント: 蘇えりし者」に出演して、5度目のノミネートにして悲願のアカデミー賞受賞を果たしたのだった。

公開時のキャッチコピーは、ダイヤの価値を決める“4つのC”―
color(色) cut(カット) clarity(透明度) carat(カラット) 。
しかし、実は5つめのC<conflict(紛争)>が存在することを、あなたは知る―

ダイヤモンドは、取引された後、研磨・加工などで大半がアントワープ(ベルギー)に持ち込まれるという話があった。かつてダイヤモンド工場の研磨工程などを見学したことがあったが、不良・不買品でも少しもらって来ればよかった(笑)。

■主な監督作品:
「きのうの夜は…」 About Last Night (1986) 監督
「グローリー」 Glory (1989) 監督
「フォーエバー・ロード」 Leaving Normal (1992) 監督
「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」 Legend of the Fall (1995) 監督・製作 戦火の勇気 Courage under Fire (1996) 監督
「マーシャル・ロー」 The Siege (1998) 監督・製作・脚本
ラストサムライ The Last Samurai (2003) 監督・製作・脚本
ブラッド・ダイヤモンド Blood Diamond (2006) 監督・製作
ディファイアンス Defiance (2008) 監督・製作・脚本
「ラブ & ドラッグ」 Love and Other Drugs (2010) 監督・製作・脚本
「完全なるチェックメイト Pawn Sacrifice (2014) 監督・製作
「バース・オブ・ネイション」 The Birth of a Nation (2016) 製作総指揮
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK Jack Reacher: Never Go Back (2016) 監督・脚本

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