第68回ベルリン国際映画祭の授賞式が、ドイツ現地時間2月24日に行われた。
銀熊賞の審査員グランプリは「君はひとりじゃない」で知られるポーランド人監督マウゴジャタ・シュモフスカの「Mug(英題)」に与えられ、日本を舞台にした「犬ヶ島」のウェス・アンダーソンが監督賞に選ばれた。アンダーソン監督といえば、前作「グランド・ブダペスト・ホテル」でも銀熊賞(審査員賞)を受賞している。
またパラグアイ出身のマルチェロ・マルティネッシ監督作「The Heiresses(英題)」が同じく銀熊賞のアルフレッド・バウアー賞に輝いたほか、同作主演のアナ・ブルンが最優秀女優賞を獲得。最優秀男優賞は「The Prayer(英題)」のアンソニー・バジョンに授与された。
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【ストーリー】 マネキン工場で働く孤独な中年女性ローラと、マッサージ師として働く俳優・ダンサー志望のテューダー、彼の俳優仲間で不幸な恋愛を続けているポール。3人の人生が、思いがけず交錯していき…。
【注目】 ルーマニア出身の女性映像作家アディナ・ ピンティリエが、「お家に帰りたい」のローラ・ベンソン主演、「X-MEN:アポカリプス」のトーマス・レマルキス共演で、長編初メガホンを取った本作。誰かとつながりたいという欲望をテーマに、ローラの人生がある出来事により大きく転換していくさまを描く。製作は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した「4ヶ月、3週と2日」(クリスティアン・ムンジウ監督作)のフィリップ・アヴリル。
■「審査員賞」:「マグ」(Mug)
製作国:ポーランド
監督:マウゴシュカ・シュモフスカ
キャスト:マテウシュ・コシチュキェヴィチ、アグニェシュカ・ポトシャドリク
【ストーリー】 ヘヴィメタルとガールフレンド、ペットの犬が好きな青年ヤチェクは、家族や町の人に面白くて変わった男だと思われている。ある日、建築現場で事故に遭い、顔面移植手術を受けた彼は、自身のアイデンティティーと直面することになり…。
【注目】 メガホンを取ったマウゴシュカ・シュモフスカは「君はひとりじゃない」でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞したポーランドの女性監督。「事故で顔を失った人間についての現代の寓話」だとプロデューサー言うように、顔面の移植手術をした青年に起きるアイデンティティーの問題を描いた作品。主演は、ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキの「イレブン・ミニッツ」などに出演するマテウシュ・コシチュキェヴィチ。
【ストーリー】 犬の伝染病が蔓延し、犬たちはゴミの島に隔離された近未来の日本。少年アタリは、行方不明になった愛犬を探すためその島へと向かい、そこで出会った5匹の犬たちと協力しながら、冒険を繰り広げる。
【注目】 オープニング作品として上映されるウェス・アンダーソン監督最新作は、日本を舞台にしたストップモーションアニメ。声優としてビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、スカーレット・ヨハンソンに加え、日本からもRADWIMPSの野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ、野村訓市らが名を連ねる。
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