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【ベネチア映画祭】快挙!濱口竜介監督「悪は存在しない」が審査員グランプリ(銀獅子賞)受賞!

ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が快挙を達成した。濱口監督の新作映画「悪は存在しない」(2024年公開)が、ベネチア映画祭(イタリア)最高賞の金獅子賞に次ぐ審査員グランプリ(銀獅子賞)を受賞した。

「悪は存在しない」は、主人公が暮らす自然豊かな村の近くにキャンプの宿泊施設を建設する計画が持ち上がり、それが村の水資源や生態系に影響をもたらすことが明らかになるという物語。

濱口監督は、2020年のベネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した師匠・黒沢清監督の「スパイの妻」で、共同脚本と企画を担当。

主な受賞歴:

【2021年】

「偶然と想像」ベルリン映画祭で審査員大賞(銀熊賞を受賞。

「ドライブ・マイ・カー」カンヌ映画祭(フランス)で邦画初の脚本賞を受賞。

【2022年】

「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞が国際長編映画を受賞。

【2023年】

「悪は存在しない」ベネチア映画祭審査員グランプリを受賞。

アカデミー賞を加えた4つの大きな映画賞を受賞したのは、黒澤明監督に続く快挙となった。

濱口監督は「グラッツェ、サンキュー」と感謝の言葉を述べた後「本当に、ありがとうございます。この素晴らしい賞をいただけるとは、この企画が始まった時には全く考えていなかった」とあいさつした。

「悪は存在しない」は「ドライブ・マイ・カー」で音楽を担当した石橋英子氏がライブパフォーマンスのための映像を依頼し、同監督が快諾したことで2人による共同企画「音楽×映像」プロジェクトがスタート。

その音楽ライブ用の映像を制作する過程で、106分の長編劇映画として完成した作品。濱口監督は「石橋英子さんにも、感謝をしたい。彼女の音楽が、私を今まで体験したことがないような仕事に導いてくれました」と、檀上から石橋氏に感謝の言葉を述べた。

檀上には、濱口監督とともに主演の大美賀均も登壇した。主演の大美賀は、本業は俳優ではなく、濱口監督の「偶然と想像」では製作を担当。今年は、自身の初監督中編「義父養父」が完成・公開を予定する映画製作者だ。

■「悪は存在しない」のストーリー:
巧(大美賀均)と娘の花(西川玲)は、地方の村で自然のサイクルに従い、質素ながらも豊かに暮らしていた。ある日、芸能事務所が村にグランピング施設の建設を予定していると知り、巧も含めた村民らは、東京から来た男女のプロジェクト担当者(小坂竜士、渋谷采郁)が開いた説明会に参加した。

その中で村の自然、村民の生活を破壊しかねない強引な計画だったことが判明し、説明会は物別れに終わる。

プロジェクト側は、村民との仲介役として巧に目をつけ、村を再訪して巧と交流していくが、そのことが巧と花の親子の暮らしにも影響を与え始める。

 

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