スティーブン・スピルバーグ監督の冒険活劇第4弾「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull、2008)を見た。今頃見たのかシリーズ。
前3作は劇場で見ているが、このシリーズはもういいかと思って見逃していた。
「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」から19年後に制作されたシリーズ第4作。
この映画が製作されたときに、主人公のジョーンズを演じているハリソン・フォードは、すでに65歳だった。そのハリソン・フォードが2019年にシリーズ第5作に出演するという。2年後には、御年77歳になるのだから驚きだ。
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「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」では、時代は1957年、インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)が神秘的なパワーを持つとされるクリスタル・スカルをめぐりソ連(現ロシア)軍との攻防をくり広げる。第1作「レイダース 失われたアーク」から27年ぶりにマリオン(カレン・アレン)が登場。
映画は、第29回ゴールデン・ラズベリー賞の最低リメイク及び続編賞を受賞!。
共演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「アビエーター」のケイト・ブランシェット、「コンスタンティン」「トランスフォーマー」シリーズのシャイヤ・ラブーフ、「コールド・マウンテン」「キング・アーサー」のレイ・ウィンストン、「ミッドナイト・エクスプレス」「エレファント・マン」のジョン・ハートなど。
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1957年、ネバダ州。ソ連軍の女諜報部員スパルコ(ケイト・ブランシェット)に拉致されて、米軍基地の襲撃にひと役かわされたインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)と相棒マック(レイ・ウィンストン)は、なんとか逃走することに成功する。
スパルコが狙っているのは、宇宙の神秘の力を解き明かす秘宝として言い伝えられているクリスタル・スカルだった。考古学者として大学に戻るインディだが、FBIからソ連のスパイの容疑をかけられて職を解かれてしまう。
やむなくイギリスへ向かおうとした彼が知り合ったのは、反抗的な若者のマット(シャイア・ラブーフ)だった。彼は、母とインディの友人であるオクスリー教授(ジョン・ハート)を救うため、インディを探していたのだ。
インディとマットは南米でクリスタル・スカルを発見するが、スパルコ側に寝返ったマックによって捕えられ、アマゾンの奥地へと移送される。そこでインディが対面したのは、結婚式を迎える寸前で破局した元・恋人のマリオン(カレン・アレン)であり、マットが自分の息子であることを知り衝撃を受ける。
錯乱したオクスリー教授とインディたちは、クリスタル・スカルを守るためにスパルコと攻防戦を繰り広げながら、伝説の黄金都市を探し続けるのだが・・・(MovieWalkerから一部引用)。
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「クリスタル・スカルの王国」は大ヒットでした。アメリカだけで興行収益は3億1500万ドル(約354億円)、全世界では8億ドル(約900億円)近い収益を上げたという。しかしながら映画の評判は公開から年を重ねるにつれて下がってきているといわれ、存在したことすら忘れられがちというからそれも驚きだ。
「クリスタル・スカル」ではインディはマリオンと結婚。1981年の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」から待ち望まれていたことか?
ラストシーンの結婚式では、教会のドアが開き、トレードマークのフェドーラ帽が風に吹かれて飛んでくる。その帽子は、息子のマットが拾おうとした瞬間に、インディが素早く拾い上げカぶってしまうのだ。インディ・ジョーンズJr.に渡すのはまだ早いというわけか。
「クリスタル・スカルの王国」は、冒険アドベンチャーで、ノンストップ・アクションは見どころだった。ユーモアも多い。
バイク好きの青年マットは、マーロン・ブランド主演の「乱暴者(あばれもの)」(原題:The Wild One、1953)で暴走族の青年を演じたブランドにまねたスタイルで登場。敵に刀を突きつけられても、くしを出して頭をなでるようなチャラさもある。
マットが自分があとから父親と知るジョーンズに対して、KGBに終われるジョーンズに対して「(バイクに)乗れよ、ジイさん」と言ったり「その年でケンカに強いね」といった軽口をたたいたりする。
粋がっても小心者で、サソリに襲われると、怖気づいてしまう。そんなマットに対して、ジョーンズは「大きいサソリなら問題ない。小さいのが怖いぞ」とアドバイスするのだ。
逆にジョーンズが地中に沈みかけているのを見てマットが大蛇を差し出すと、ジョーンズの蛇嫌いは相当なもので、「ロープを探せ」というと、マットは「ホームセンターなんかない」と突っぱねる。言葉を言い換えろというジョーンズに「ロープだ」といって蛇を渡し、それにつかまって助かるといった具合。
ジープ2台で並走しての刀を使っての格闘や、断崖絶壁を車2台で走るシーンなどは見ごたえがあった。マットが、ターザンさながら追いかけるシーンでは、小猿の大群が登場したり、軍隊アリといわれる大きなアリの大群のシーンは、「黒い絨毯(じゅうたん)」(原題:The Naked Jungle、1954)を彷彿とさせる。
第5作が公開されるのに先立ってたまたま第4作を見ておいたのは、次回作にどのようにつながっていくのかを知る上でもよかったかもしれない。
【シリーズのおさらい】
①「レイダーズ/失われたアーク《聖櫃》」(1981)
②「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(1984)
・・・前作の1年前、1935年の上海でギャングともめたインディ・ジョーンズは、インドの山奥で伝説の秘宝”サンカラ・ストーン”を探す邪教集団の陰謀を知る。そして、相棒のシュート・ラウンド、歌手のウィリーとともに敵の城に乗り込む。
③「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989)
④「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008)
・・・舞台を1950年代の東西冷戦時代に移し、ロシア軍と戦いながら、若手考古学者のマット・ウィリアムズ(シャイア・ラブーフ)とともに、超常現象的な力を宿すという”クリスタル・スカル”を探す冒険に出る。
⑤「インディ・ジョーンズ第5作」(2019~2020)
・・・2009年ごろからストーリーのアイディアが練られているそうだが、詳細は不明。ただ、スティーヴン・スピルバーグとハリソン・フォードの間で内容については合意済みだという。
■シリーズを時系列に並べると・・・。
「魔宮の伝説」が1935年。
「レイダース」が1936年。
「最後の聖戦」が1938年と第二次世界大戦以前。
「クリスタル・スカルの王国」は、作中の設定は19年が経過した1957年。
映画公開も「最後の聖戦」から19年後の2008年。
なるのだが。
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