「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」(原題:The Founder, 2017)が今月29日から公開される。世界中の人々の胃袋を満たす言わずと知れたファーストフードチェーン「マクドナルド」。そんな”世界最強のハンバーガー帝国”を築きあげた男、レイ・クロックの物語。
若くして成功する起業家が目立ちがちだが、レイ・クロックに転機が訪れたのは、既にキャリアの終盤とも言える50歳を過ぎた頃だった。彼はどのようにして10億ドル規模の巨大企業を築き上げていったのか?
若くして成功する起業家が目立ちがちだが、レイ・クロックに転機が訪れたのは、既にキャリアの終盤とも言える50歳を過ぎた頃だった。彼はどのようにして10億ドル規模の巨大企業を築き上げていったのか?
・・・
実はいきさつがあるようだ。
1954年のこと。チェコからの移民でレイ・クロックというミルクセーキを混ぜる機械を売るセールスマンがいた。あるとき、機械が急激に売れ始めたので、「なぜミルクセーキが売れるのか?」不思議に思ったクロックは、カリフォルニアの郊外の店「マクドナルドの店」に行ってみた。
すると、その店では30秒でハンバーガーを客に提供していた。
なぜ、それが可能なのか? よく見ると皿がない。スプーンもフォークもない。
片手で食べられるようにハンバーガーを紙で包んでいたのだ。
ほかの店では、ホットドッグやバーベキューの店などはあったが、売れていたのはハンバーガーだった。
・・・
マクドナルドのチェーン展開の成功の追い風になったのが自動車の急速な普及。
それまで、外食というと都市の中心部のレストランが中心だったが、車でレストランに行く時代になっていった。ファミレスの郊外への展開の先駆けとなったのだ。
車で移動して、別の街に行った場合に、どの店に行って何を食べるかと考えた時に、安心できるのがマクドナルドというのが定番になっていく。
味の均一化のスタートだった。
チェーンが巨大化しても単純、単一メニューで管理を容易にした。
この映画では、マクドナルドの許可も得ておらず、強力も得ていないという。
・・・
外国などでは、先進国(欧米)以外の、例えばアジアのインドネシア、タイ、中国などに出張したときに、一番安心して食べられるのは「マクドナルド」だった。ただ、中国のマクドナルドだけは、イマイチだった(笑)。
予告編
監督は、「しあわせの隠れ場所」(2009)、「ウォルト・ディズニーの約束」(2013)のジョン・リー・ハンコックということで期待できそう。
型破りな起業家レイ・クロック役を演じるのは、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014)でアカデミー賞主演男優賞ノミネートにノミネートされたマイケル・キートン。ギラギラとした野心と圧倒的な情熱を持ちアクは強いが人々を魅了するレイを見事に体現。
職人気質で人の良さがにじむマクドナルド兄弟役には、「ロング・トレイル!」(2015)のニック・オファーマン(弟・ディック役)と、「テッド2」(2015)のジョン・キャロル・リンチ(兄・マック役)。
そのほか、アメコミ大作「アクアマン(原題)」の公開が控えるパトリック・ウィルソン、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)のリンダ・カーデリーニら実力派が脇を固めている。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。