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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「悪魔の秘め事」(2013)</span>


悪魔の秘め事」(原題:The Devil You Know,2013)を見た。                      出演者にジェニファー・ローレンスとあり、ポスターを見てジェニファーを目当てに見ると肩透かしの映画。主人公ゾーイ(ロザリンド・パイク)の若かりし頃を演じて登場する時間はわずかに2分程度。カメオ出演といわれても仕方がない。

かつての大女優が、娘の映画デビューを見て、再び映画に闘志を燃やし、母娘の確執をミステリー・タッチで描いている。母親役のレナ・オリンは見ごたえがあった。レナ・オリンといえば「蜘蛛女」の強烈な悪女が印象に残る。
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伝説の名女優キャサリンレナ・オリン10年ほど前に夫マックスを殺害された後に引退していたが、3ヶ月前に脚本家ジェイクディーン・ウィンタースと再婚し、映画女優となった娘ゾーイロザムンド・パイクの撮影に立ち会ったことをきっかけに復帰を決意する。

すぐに主演映画も決まり、マスコミへの宣伝も始まる。自分が大女優の娘としか見られていないコンプレックスを抱え、酒に溺れるゾーイは、母の復帰でますます自分の立場が脅かされると反発し、ジェイクを誘惑して関係を持つ。


そして長年キャサリンの有能な秘書として務めてきたエディモリ―・プライスは、ジェイクと結婚してから自分のアドバイスを受け入れなくなっていったキャサリンに不満を感じ、ジェイクの存在を快く思っていなかった。
キャサリンの復帰が決まった頃、家に“人殺し”と書かれた黒い手紙が届くようになる。誰が何の目的で送ってくるのかがわからないままキャサリンは不安が募り、不眠症に拍車がかかる。
ある日、「バラされたくなければひとりで別荘に来い」という黒い手紙の脅迫で、キャサリンはマックスが殺された別荘に向かう。キャサリンが脅迫の相手を待っていると、そこに現れたのはエディ、ゾーイ、ジェイクだった。
それぞれがキャサリンの身を案じて、という理由で別荘に来たと言い、脅迫者はわからないままだった。その夜、銃声がして駆けつけたキャサリンはゾーイが倒れているのを目にする。
ゾーイとの関係をキャサリンに話すと脅されたジェイクがゾーイを撃ったと言うエディと、デタラメだと言い張るジェイク。呆然と2人の言い争いを聞いていたキャサリンの前に死んだと思われたゾーイが銃を持って現れる。
自分がジェイクに殺されたと思わせることでキャサリンにジェイクを殺させようと、ゾーイとエディが仕組んだことだったが、キャサリンが手を下さなかったためにゾーイは自らの手でジェイクを撃つ。
その場から走り去るゾーイを追いかけるキャサリンだったが、かつてゾーイが義理の父マックスを殺した時のようにはもう守れない、と言い放ち、追うことをやめる。
それから1年後、キャサリンの主演映画は好評を博し、相変わらず隣にいるエディとともにその口元には笑みが浮かんでいた。
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ゾーイが、ブライアン・デ・パルマ(「アンタッチャブル」「殺しのドレス」)の新作のオーディションを受ける、といったセリフも出てくる。「デ・パルマは来るの?」といった母親の受け答えも。

母親のキャサリンは、娘のゾーイに「あなたには、いつでも輝いていてほしいの」というと、娘ゾーイは「それはどの映画のセリフ?」と溝がある。偉大な女優を母親に持つ娘のコンプレックス、母娘の愛憎ドラマよいうことでは見どころはある。

上のポスターを見れば、ジェニファー・ローレンスが主役の一人と勘違いしても仕方がないだろう。”看板に偽り”だ。
 
監督:ジェームズ・オークリー
脚本:アレックス・ミヒャエリデス
撮影:ケネス・ブラウン
音楽:マーク・セイフリッツ
出演:レナ・オリンロザムンド・パイクジェニファー・ローレンスモリー・プライスバーン・コーエンバーバラ・ギャリックディーン・ウィンタース
2014年2月15日公開

★★


  
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