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<span itemprop="headline">ドラマ「黒革の手帖」(第1話) 武井咲が”悪女”に挑戦。</span>



松本清張原作「黒革の手帖」が数回目のドラマとして、きょう(20日)から始まった。

近年では米倉涼子の当たり役となったドラマだが、23歳の若い武井咲(たけい・えみ)が悪女に初挑戦している。このドラマは何度も見ていてストーリーは似たり寄ったりだが、俳優・出演者、悪女などが見ごたえがある。


第1話は、銀行の派遣社員・原口元子(武井咲)が、その立場を利用して、1億8,000万円を横領。アパートで、100万円
の札束に囲まれてご満悦。銀行支店の管理職の不正(貸名義口座により現金を横領)送金口座のリストを原口元子が”黒革の手帖”に記していることから、支店の管理職らは自らの不正が明るみに出ることを恐れて、原口の横領を公にできない。原口との丁々発止の駆け引きがおもしろい。

第1話では、一介の派遣社員が銀座八丁目にクラブ「カルネ」を開店させるまでが、スピーディに描かれていく。自分や家族(両親)を苦しめてきた社会や環境に対して、見返してやりたいというのが根底にあるようだ。

米倉涼子が初めてこのドラマを演じた時は29歳と女優として脂が乗っていた時期。
武井咲は23歳と、まだ幼さがあるのではという危惧があったが、それは不要だったようだ。年齢以上に、目力、立ち居振る舞いが大人の雰囲気で、堂々としている。

銀行に因縁をつける客のひとりに”斉藤さんだぞ”の斉藤さんがワンカット出演していたり、息子が不祥事を起こしてしばらくドラマなどは控えるとしていた高畑淳子も、アクの強い顧客の役で出演している。

銀行内で不正をしている管理職の1人に個性派の滝藤賢一、銀座のママに真矢ミキ、財界のドンに伊東四朗、そのほか議員が亡くなり地盤を引き継ぎ政治家を目指す議員秘書江口洋介、派遣女子行員に仲里依紗など豪華俳優が出演しているのも見どころ。

武井咲自身が、悪女役が気にいっているようで、目立たない派遣社員から、銀座のママに和服で登場した時の変化も見どころ。そのしたたかな生き方、たくましさが大いに見どころとなりそうだ。松本清張の作品史上、最大の”悪女”から目が離せない。

7月期ドラマでは、外せないドラマとなった。


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