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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「平原児」(1936) ゲーリー・クーパー、ジーン・アーサー主演。


セシル・B・デミル監督・製作の傑作西部劇「平原児」(原題:The Plainsman, 1936)を見た。「オペラ・ハット」同様リー・クーパージーン・アーサー引き続き主演。娯楽大作であると同時にガン・アクションも見どころ。
 
この映画には、リンカーン大統領のほか、南北戦争後に西部で活躍したバッファーロー・ビル、ワイルド・ビル・ヒコック、カラミティ・ジェーン、カスター将軍など実在した著名人物が登場するところが興味深い。
 
共演は「疾風無敵男」のジェームズ・エリスン、「新世紀」「運河のそよ風」のチャールズ・ビックフォード、デミルが新たに発見した新人女優ヘレン・バージェス、「将軍暁に死す」のポーター・ホール、「罪じゃないわよ」のジョン・ミルジャン、「化石の森」のポール・ハーヴェイなど。撮影は「十字軍」「クレオパトラ(1934)」のヴィクター・ミルナー担当。
 
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1865年、リンカーン大統領を中心に会議が行われていた。南北戦争が終了し、除隊した兵隊たちの今後の職について話し合われていた。新聞のコラムには「若者よ、西へ」という文字が踊る。会議中に、リンカーンの妻が、劇場に行く時間だと大統領を呼びに来る。ほどなくして、正義の士リンカーン大統領が暗殺される
 
そんな中、私欲のためには国家などは眼中にないという輩は、南北戦争終結したあと、金儲けをたくらむ。売れなくなった銃器をインディアンに密売始めたのだ
 
中でも、ジョン・ラティマーはそうした銃器の売りさばきを指揮して、中西部のインディアン集落と連絡を計っていた。
 
新しい希望に燃えた移住民たちとともに、中西部の広野熟知している男児ワイルド・ビル・ヒコックゲーリー・クーパーが西に向かう。奇しくもヒコックは、親友のバッファロー・ビル・コディジェームズ・エリスンとその新妻ルイザ(ヘレン・バージェスと同船することとなる。
 
 
セントルイスに船が着くと、ワイルド・ビルヒコックは恋人の厄の神”カラミティ・ジェーンジーン・アーサーと再会した。ジェーンは女の御者だが、言い寄る男どもには得意の鞭をくれてやるので「厄の神」というあだ名がついている男勝りの女だった。
 
ワイルド・ビルはフォート・パイニーがインディアンに包囲されて危険に迫っていることを聞き、カスター将軍に知らせる。将軍は弾薬輸送隊を編成し、道案内役をバッファロー・ビルに命じるMovieWalker一部抜粋、加筆)
 
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シャイアン一族などインディアンが登場するが、インディアンの中にも片言の英語を話す人物もいて、「白人、ウソつき、インディアン・ウソつかない」などといったインディアン独特のステレオタイプの言葉も登場していた。
 
西部劇の一つの原点のような作品で、インディアンと南北戦争後の元兵士たちからなる開拓者たちとの軋轢(あつれき)、闘いなどを描いている。
 
見どころの一つは、男勝りのカラミティ・ジェーンを演じたジーン・アーサー
ジーン・アーサーというと、映画出演の最後となった「シェーン(1953)がまず頭に浮かぶ。開拓農民の妻を演じた。1920年代から1930年代に活躍し「オペラ・ハット」は代表作の1本。
 
「道」「アラビアのロレンス」などで後に有名になる前の若き日のアンソニー・クインも出演していたが、この映画の1年後、監督セシル・B・デミルの娘婿になっている。
 
 
ゲーリー・クーパーのダンディぶりからも当時の人気がうかがえる映画だった。
 
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