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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「捜索者」(1956):ジョン・ウエインの西部劇。

 
 
ジョン・フォード監督、ジョン・ウエイン主演の「捜索者」(原題:The Searchers、1956)を見た。この映画が上映された当時は、評価は低かったようだが徐々に評価が高まったと言われる作品。
 
コマンチ族に弟一家を殺され、二人の姪をさらわれた男イーサン(ジョン・ウエイン)が、コマンチ族に対して憎悪を燃やす復讐鬼となり、さらわれた姪たちを求めて、何年も捜索を続け、探し当てるといったストーリー。
 
探し当てた姪のデビーは、インディアンの言葉を操り、イーサンから逃れようとする。完全なコマンチ族となってしまったデビーに、イーサンは銃を向けるが・・・。一人の男の復讐を描いたウェスタン。
 
 
 
撮影場所に使われたのは、ジョン・フォード監督がお気に入りだったというユタ州のモニュメントバレー撮影用カメラの移動用に巨大な線路を作り撮影。迫力ある追跡、銃撃戦を描いているのが見所だ。
 
ジョン・ウエインの西部劇というと、「リオ・ブラボー」などカッコよさが売り物のようだが、この「捜索者」に関しては、自己中心的で、あまり共感できない。
 
姪を探し出して、姪がインディアンの生活に溶け込んでしまって、反発的な態度になると銃を向けたりする。戦争が終わって3年間も放浪をしていたようで、何をしていたのかは明らかにされないが、コマンチ族(インディアン)などへの偏見が強いようだ。
 
 
コマンチ族と白人のハーフの若者マーティン・ボウレイ(ジェフリー・ハンター)と、姪デビーを探しに行くが、マーティンの話す言葉に何回も口癖のようなことばで反論するのだ。
 
That'll be the day.”(そんなバカな。)
 
これは皮肉を込めた決まり文句で、文字通りには「それがその日となるだろう=それが起こるだろう」だが、反語で「そんな事が起こるはずがない→そんなバカな」という意味である。
 
主人公のイーサン、相当のひねくれものと見た(笑)。
 
・・・
舞台は、1868年、テキサス。
南北戦争に従軍したイーサン・エドワーズ(ジョン・ウェイン)は終戦を迎えて3年後、テキサスで牧場を営む弟アーロンの許に戻る。彼を出迎えたのはアーロン始めその妻マーサ、18の娘ルシイ、14になる息子ベン、9歳の娘デビー。ほかにチェロキー族との混血で、一家がコマンチ族に皆殺しにされたため引取られた血気な若者マーティン・ボウレイ(ジェフリー・ハンター)の姿。
 
イーサンは、ハーフのマーティンに好感を持たないらしい。
翌日、牧師も兼ねるテキサス警備隊隊長サム・クレイトン大尉(ワード・ボンド)の一行がやって来る。
 
隣人の牧場主ジョーゲンセンの牛がインディアンに盗まれたので追跡するのだという。イーサンとマーティンは隊に加わる。マーティンに別れの接吻をするジョーゼンセン家の一人娘ローリイ(ヴェラ・マイルズ)。
 
出発した捜索隊は途中、白人男子を家から誘い出すためのコマンチ族の仕業と知り、二隊に別れて引返す。だが時遅く、エドワーズ一家は皆殺し、ルシイとデビーは誘拐されていた。
 
犯行は、コマンチ酋長スカーと部下の仕業とわかった。
捜索隊はコマンチ族を追跡したが劣勢のため退却。復讐の念に燃えるイーサン、マーティンそしてルシイと愛し合っていた20歳になるブラッド・ジョーゲンセン(ハリー・ケイリー・ジュニア)の3人だけ追跡を続けることになった・・・。
 

数年後、コマンチ族の中に、一人前の娘に成長したデビー(ナタリー・ウッド)の姿があった。
だがデビーは二人に気づかない風だった。しかし、実は忘れていたのではなくデビーは「私は今ではコマンチです。帰って下さい」と言うのだ。
 
血縁の名折れと拳銃を手にしたイーサンは、コマンチの狙撃に傷つき、マーティンの助けで辛うじて牧場へ戻る。
 
折しも牧場では、警備隊員チャーリイとローリイの結婚式。怒ったマーティンは花婿と拳銃の応酬。結婚式はお流れとなる。やがてクレイトン指揮の警備隊はスカーのキャンプを急襲。単身潜入したマーティンは、デビーを救いスカーを射殺。
 
長年コマンチの元で暮したため白人に敵意を持つようになったデビーをイーサンは殺そうと決意、制止するマーティンを殴りつけ、デビーを追いつめて銃口を向けたが無邪気な表情に射つのを止め、馬上に抱き上げてジョーゲンセンの牧場に帰りつく。
 
愛するマーティンを迎えるローリイ。ジョーゲンセン夫人の胸にすがるデビー。
6年間の使命を果したイーサンは、満足気に一人去って行った。
 
・・・
駅馬車」「荒野の決闘」などの映画を見ていると、「捜索者」はやや毛色に違った西部劇のようだ。この映画では、後半からナタリー・ウッドが登場する。ナタリー・ウッドの妹ラナ・ウッドが、前半は子役時代を演じている。
 

ナタリー・ウッド自身が子役デビューして「捜索者」の前年の1955年には17歳で「理由なき反抗」に出演して、人気を得ていた。その後1961年には「草原の輝き」「エストサイド物語」で人気を不動にした。
 
「ブレインストーム」撮影中の1981年、ボートから転落して水死。43歳の若さだった。
 
☆☆☆
 
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