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映画「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)を数十年ぶりに再見。

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ローズマリーの赤ちゃん」(1968)を数十年ぶりに再見した(Netflixで配信中)。監督は「水の中のナイフ」「反撥」のロマン・ポランスキー

ホラー映画としておぞましいようなシーンがあったと思ったが、いたって淡々とした描かれ方で、むしろ日常に悪魔崇拝者が潜んでいるという怖さに驚かされる。

普通の夫婦の妻が、悪魔の赤ん坊を生むための母親に選ばれてしまったというオカルトホラー。この映画で主人公のローズマリーを演じたミア・ファローは数々の賞を受賞して、一躍スターになった。ローズマリーの隣人の老女を演じるルース・ゴードンがいかにも世話好きなうるさいおばさん役で出色。

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ローズマリーウッドハウスミア・ファロー)と夫のガイ(ジョン・カサヴェテス)はニューヨークのアパートに引っ越してくる。

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入居当初から、隣人の老夫婦、ローマン・カスタベット(シドニー・ブラックマー)と妻のミニー(ルース・ゴードン)の親切すぎる振る舞いに困惑している。

ランドリールームで知り合った夫妻の養女、テレサが、突然、投身自殺してしまったのも衝撃だったが、臭い薬草が入ったペンダントをプレゼントして来たり、ローズマリーが妊娠するや否や、妊婦に効くというまずいドリンクを毎日届けに来るのには、ローズマリーもかなり疲弊気味だ。

さらに、老夫婦はローズマリーが信頼していた産科医を強引に旧知の医師に替えてしまう。一番解せないのは、彼らと出会ってからと言うもの、ガイが2人の言いなりなこと。

考えてみると、売れない俳優だったガイがライバルの失明によってチャンスを掴んだのも、2人と出会って間もない頃の出来事だった。

膨らんでいく疑惑が確信に変わる瞬間が訪れる。ローズマリーの知人、エドワード・ハッチ(モーリス・エヴァンス)が命と引き換えにローズマリーに託したのは、この世に存在する魔族の家系図だった。

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はた迷惑な隣人の存在や、悲劇的な事件の偶然性など、最後の結末に向かって進むストーリーテリングの面白さ。ローズマリーが赤ん坊と対面するときの表情がすごい。

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”悪魔の子”である、赤ん坊は画面では「目の部分」だけワンカットで映し出されるが、これが唯一、強烈な恐怖のインパクトを与えている。

 

 

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