以前ブログで記事にした(9月25日付け)「ヴァイオリンとピアノで贈る懐かしのメロディー」と題したコンサートに昨日(28日)参加した。写真撮影は不可だったので、パンフの写真を上に。当日のご両人は、ノースリーブのゴージャスな衣装とアクセサリーで華やかだった。ヘア(髪)をアップにしていたので写真とイメージが違っていたが(笑)。
主催は「(公財)さいたま市文化振興事業団」で、共催はさいたま市。金曜日の昼にワンコイン(500円)で誰でも聴きに行ける企画である「SaCLaアーツ Friday One Coin Concert」というタイトルで、さいたま市にゆかりのあるアーティストが毎回登場する企画。
SaCLaアーツというのは、埼玉県出身や埼玉県にゆかりのあるアーティストが登録されているいわば芸術家の「人材バンク」のような組織で、約200人が登録されているという。このタイトルを冠したイベントは、一昨年から開催されて、今回で16回目(Vol.16)となる。
2012年以来共演を重ね、2015年ヴァイオリニスト蛯名綾子、ピアニスト渡辺靜代でデュオ「Alles Liebe」(アレス・リーベ)を結成、今回は”懐かしの映画音楽”と題してコンサートが行われた。
普段はクラシックなどのコンサートが多いようだが、”映画音楽”と聞いては、fpdも黙ってない、というわけで参加したのだ。客席は満席で、当日券は売り切れていた。
・・・
司会者(市の文化振興事業団の担当者)は最初と最後だけ登場。コンサートの趣旨などを説明。およそ1時間のコンサートは、ヴァイオリニストの蛯名さんが、曲の説明と映画にまつわる感想などをわかりやすく話していた。ピアニストの渡辺さんは、デュオの活動などについて語っていた。
演奏項目は以下の通り。
演奏プログラム | 製作年 |
「グレンミラー物語」 | 1954 |
♪ムーンライト・セレナーデ/グレン・ミラー | |
「昼下りの情事」 | 1957 |
♪魅惑のワルツ/F.D.マルシッチ | |
「オズの魔法使い」 | 1939 |
♪虹の彼方に/ハロルド・アーレン | |
「風と共に去りぬ」 | 1939 |
♪タラのテーマ/マックス・スタイナー | |
「街の灯」 | 1931 |
♪花売り娘/ホセ・パディーヤ | |
「モダン・タイムス」 | 1936 |
♪スマイル/チャーリー・チャップリン | |
「ライムライト」 | 1953 |
♪エターナリー/チャーリー・チャップリン | |
「愛情物語」 | 1956 |
♪トゥ・ラブ・アゲイン/カーメン・キャバレロ | |
「追憶」 | 1973 |
♪追憶/マーヴィン・ハムリッシュ | |
「ウエスト・サイド物語」 | 1961 |
♪マリア/レナード・バーンスタイン | |
♪トゥナイト/レナード・バーンスタイン | |
「マイ・フェアレディ」 | 1964 |
♪踊り明かそう/フレデリック・ロウ | |
♪君住む街角で/フレデリック・ロウ | |
(追加曲) | |
「錨を上げて」 | 1945 |
ピアノとヴァイオリンだけで、まるでオーケストラのような演奏がすばらしかった。蛯名さんの演奏の合間のトークなどは、映画が好きでたまらないといった、評論家の話でなく、生の感想が率直で面白かった。
■「”昼下りの情事”のゲーリー・クーパーは大好きで、中学の時は惚れていた。もともとは、ケーリー・グラントにオファーがあったが断られた。ゲーリー・クーパーが亡くなる4年前の作品だった。元来、パリのカフェ用に作られた曲だったが、映画で大ヒットした。」
サイレント映画に音楽が付いた。”花売り娘”の直訳は”すみれの花売り娘”」
。。。などなどである。
「愛情物語」といえばピアノ曲で有名で、ピアノのソロ演奏だった。
「愛情物語」
主題曲として使われたのがカーメン・キャバレロ演奏の「トゥ・ラヴ・アゲイン(ショパンの夜想曲のアレンジ)」でヒットした。
1970年代にヘンリー・マンシー二など外国の映画音楽作曲家の日本公演は何人か聴きに行ったが、なかでも「愛情物語」のカーメン・キャバレロの本物の演奏会に行けたのは幸いで、今では懐かしい。
さて、次は11月6日の「アラン・ドロンの映画と生演奏会」が待っている♪。
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