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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

”トト”の貢献度大:映画「オズの魔法使」(1939)を見た。

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”虹の彼方に”の音楽でも有名な「オズの魔法使」(1939)を見た。主人公ドロシーの愛犬トト役で出演したのがテリー。映画ではトトが大活躍。映画の成功への貢献度は高い(笑)。

大地主のミス・ガルチの農場で猫を追い回し、さらにミス・ガルチに噛みついたために彼女の怒りをかい、警察に突き出すために連れ去られてしまう。自転車の後ろのかごに入ったトトの運命やいかに、だったが、途中で、かごから飛び出して、ドロシーもとに逃げ帰る。

ドロシーは、トトが戻って喜ぶのも束の間、ミス・ガルチが連れ戻しに来るに違いないと、家出をすることになる。

この映画の物語は、トトがきっかけで「どこにもない場所」を目指すことになるということで、トトの存在感、役割は大きい。

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ちなみにトトの給与は週給125ドルといい、同作に出演した人間の役者の大半より上だったというから驚きだ。蛇足だが、日本のソフトバンクのCMのお父さん犬「カイくん」(2013年当時)の年収は、推定800万円だとされる(ネットでの質問に対する回答、うわさなどを総合して)。

テリーは、テリア種のなかで最も古い犬種のひとつであるケアーン・テリア種。スコットランドでは最古の使役犬と言われ、その特徴は知的で活発かつ力強く、明るく、忠実。他のテリア種同様に頑固で強い意志を持ち、獲物を追って地面を掘り返すことを好む。 

テリーの飼い主のカール・スピッツ/カルル・シュピッツに訓練を受け、最初の映画「Ready For Love」(1934)に出演。その1ヶ月後に初のメジャー映画でシャーリー・テンプル主演の「輝く瞳」(原題:Bright Eyes)に出演した。

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             「輝く瞳」のシャーリー・テンプルとテリー。  

テリーは「オズの魔法使」の撮影の訓練などのためジュディ・ガーランドと2週間を共に過ごした。

ガーランドはテリー(トト)をいたく気に入り、テリーの移譲を強く望んだが飼い主のカール・スピッツに断られた、と伝えられる。

オズの魔法使」での犬の名前「トト」が有名になりすぎてもともとのテリーという名前から1942年にトトに変更された。

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映画はセピア調の色彩(モノクローム)の画面で始まり、オズの国のパートでは当時はまだ珍しかったカラーフィルムで撮影され、その映像演出は高く評価されたという。最期はまたモノクロームに移る。カンザスシティから、エメラルドの街を旅するドロシー。 

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旅の途中で彼女は(知恵が欲しい)知恵がない案山子(かかし)、(心が欲しい)心を持たないブリキ男、(勇気が欲しい)臆病なライオンと出会い、ドロシーや彼らの思いを胸に、彼らと絆を深めながら旅をともにする。家へ帰る方法は「家が一番いい」と願うことであった。 

♪ワッハハ オッホホ~オズ式笑い方♪ など、賑やかに踊るシーンもいい。

オズの大魔王が実は…だったり、肩透かしもある。パワーがあるルビーの靴、丸い玉、黄色いレンガの道、良い魔女、悪い魔女、油さしで油を差すと声が出るブリキ男、脳みそがあればリンカーンにもなれたかもしれないカカシなど、様々なアイテム、キャラクターが登場するのも見どころ。