北川景子は、今回のドラマでは、一度も笑顔を見せることはなく、”不愛想なロボット”のような口調で、不動産会社の支店の売り上げを上げるために、3か月から半年の間、これまで支店を転々とし、新宿営業所に転属されてからのドラマだった。客にも、男にも決して”媚びない”三軒家スタイルがドラマの大きな魅力だったかもしれない。
「私に売れない家はありません!」「この家、私が売ります!」と豪語し、どんな客にでも必ず家を買わせてしまうスーパー営業ウーマン三軒家万智の活躍を描き、毎回、購入者をハッピーにさせるという展開だった。
視聴率は、リオ・オリンピックと重なった回だけは10%をわずかに割り込んだが、常に二ケタ視聴率をキープし、7月期ドラマでは、最高の視聴率を記録した。
三軒家(北川景子)が「シラスミカ、GO !」というときには、なぜか顔の両側に風が起こり、髪の毛が逆立つ(笑)。三軒家は、部下、社員に対して、ビシバシと厳しくいい、最初は社員たちは、反発していたが、やがて三軒家チーフのモノマネをして「GO!」などといいあい、だんだん理解を示していく。
どんな最終回を迎えるのかと思ったら、「1年後」というシーンに移り、白州美香(イモトアヤコ)は社内結婚し、お腹が大きくなっていた。
「会社のイヌ!」と三軒家万智(北川景子)から言われた屋代課長(仲村トオル)は、三軒家とともに本社の命令に背いてビルを勝手に売ってしまった責任を取って、会社を辞めて、三軒家が独立して設立した「サンチ―不動産」にいた!
「サンチ―不動産」では、三軒家が社長で、屋代は営業マンとして、三軒家の下で働いていたのだ! 電話を取った三軒家は、屋代に向かって「すぐに行け!」と命令、屋代は「は、は、はい」と言って事務所を飛び出していく。
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日本テレビの小田玲奈プロデューサーは、不動産屋に関してのドラマができると暖めていた企画だという。ダンナといっしょに客として不動産屋を何軒も訪問し、それとなく困った客などの取材をしたという。そして35年のローンで家を購入したという。ドラマがヒットしたことで、長期ローンで家を購入してしまったが、まずはひと安心という。
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このドラマは、不動産屋として、家を売るだけではなく、そこの住む人間の人生も考えて最適な物件を提供するというところに毎回ドラマがあるところが受けたようだ。
同じロボット人間を演じた家政婦のミタがかすんでしまうほどの中身のあるドラマだった。
「サンチ―不動産」(サンチ―=三軒家チーフ)編の続編を望む声が早くも起こっているが、来年くらいにでも新シリーズを期待したい。
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