fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「第十七番」(1932、劇場未公開、DVDのみ)ヒッチコック監督作品。</span>




アルフレッド・ヒッチコック監督の初期の作品「第十七番
(原題:Number Seventeen, イギリス、1932)を見た。さすがにサスペンスの神様と言われるヒッチコック作品と言えども、当たり外れがあることがわかった作品。作品は劇場未公開で、DVD販売のみ。

まず登場人物の分かりにくさ、誰が主役で、誰が悪い奴か全く分からず、脚本もわかりにくく最悪。ちなみにストーリーを確認のためにネット記事などを複数見たが、どれもわかりにくいと評価は酷評ばかり。あぁ、わかりにくかったのは自分だけではなかったと納得。

・・・
十七番地にある売り家。ある男が、風に飛ばされた帽子を拾うために家の中に入ったため死体を見つけ、とんだ騒動に巻き込まれるという話なのだが・・・。



宝石泥棒を追っていた刑事(ジョン・スチュアート)が“第十七番”と呼ばれる廃屋で女性の死体を発見し、同時にベン(レオン・M・ライオン)という謎の男に出会う。

宝石争奪戦の過程で三人の泥棒が貨物列車で逃亡するので、刑事は私立探偵と判明したベンと共に追跡する。

前半の廃屋シーンのサスペンス描写は、人の影などを使って、いかにもヒッチコックらしい。また低予算のため、後半の列車と貨物船の衝突シーンにはミニチュア・セットを利用しているが、それらしく見えた。

ただ、登場人物で、4、5人の男女が入れ替わり立ち替わり現れるが、ホームレスの男を除くと同じような格好ばかりなので、誰が誰やら区別がつかない。

シーンもほぼ夜だけで、売り家のため電気が通っておらず灯りといえば、ロウソクだけ。ひとりの女が聾唖者ということだったが、途中で、なりすましていたことが分かり、言葉を発するところが新鮮といえば新鮮。


ダイヤモンドをめぐるドタバタ・コメディなのだが、いつの間にか舞台が貨物列車に映る。

ミニチュアとわかる貨物列車とバスの並走など、一見迫力がありそうな追跡劇ではあった。

低予算で、ヒッチコックが気が乗らずに作った作品のようだ。サスペンス、ミステリーとしては、ヒッチコックの最低映画リストの1,2位と言えそうだ。

気を取り直して、次のヒッチコックの”あの”作品を見ることにする。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。