「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」(原題:MISSION:IMPOSSIBLE ROGUE NATION、2015)を初日のきょう初回(9:00~)に見た(MOVIXさいたま)。
「ミッション・インポッシブル(M:i)」シリーズが登場したのは1996年。今回はシリーズ5作目。副題が覚えにくいがローグ・ネイションとは”無法国家””ならず者国家” のこと。この映画では、ならず者組織”シンジケート”のこと。
監督のクリストファー・マッカリーは「ユージュアル・サスペクツ」などの脚本で知られ「ワルキューレ」の脚本も手がけるなど、トム・クルーズと何度もタッグを組んできた。前作「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」でも、ノンクレジットで脚本作りに参加していたが、本作では監督も手がけることになった。
「ミッション・インポッシブル」の初日公開だったが、ほぼ同じ時間帯に、吹き替え版と字幕版があり、当然字幕版を見たが、どうも若い世代は吹き替えの方を好む傾向があるようだ。先日、guchさんとも話したが「断然、オリジナル(字幕)版」で意見が一致した。ヨーロッパ等は、ほぼ吹き替え一色だが・・・。
さて「ミッション・インポッシブル」は、スパイ・アクション映画。あまりCGに頼らない、アナログのアクションがいい。カー・チェイスの映画は多いがバイク・チェイスのある映画としては、大画面・大音響の迫力があって、これまでで一番かも知れない。
今回の映画では、謎の女が登場する。いったい敵なのか味方なのかわからないほど観客を翻弄するが、ストーリーとしては、なかなかうまい作り方だった。
正体不明の女スパイ、イルサを演じるスエーデン女優・レベッカ・ファーガソンは、イーサン・ハント(トム・クルーズ)を何度も危機から救うが、テロリストのリーダーの命令も受けていて・・・。
この謎の美女イルサが、イーサン・ハントに向かって、取るべき方法として3つの選択肢があるという。イーサン・ハントと仲間のブラント(ジェレミー・レナー)たちは、だまって選択肢1と2を聞いていたが、それぞれもっともな方法だが、リスクを伴うものだった。気になる選択肢3というのは、「私(ルイサ)と消える」というものだった。意味が深い、これをイミシンという。
「私と消えましょう。」
なかなかグッとくる選択肢だった。
(映画を見ていないと、意味はわからないと思うが・・・笑)。
名脚本家でもある監督の意向で、最初に、今回のミッションが紹介され、舞台は、オーストリア、英国、モロッコ・カサブランカなどにスピーディに展開するが、わかりやすさに重きを置いたという。「xxxは自動的に消滅する」は健在だった。しかし、昔懐かしの、あれが使われるとは・・・。
しかし、それよりもハラドキは、水中にハントが潜ってからのシーンだった。
ミッションを完遂するために潜っていられる時間は3分。果たして、イーサン・ハントは、3分以内にミッションを果たすことができるのか・・・。
この映画の見所の一つは、第一作目からも登場する変装。
007のボンド・ガールのように、この映画に登場する美女も見所。まだ、一般には知られていないレベッカ・ファーガソンが魅力的だった。運動神経が抜群の上、タフでナイスバディ。水着のシーンもある。イーサン・ハントとの微妙な距離感がいい。
新たなCIAのボス・CIA長官役にアレック・ボールドウインが扮している。
酷暑の夏、スカットするには、こうしたアクション映画を見るのがいいかも知れない。劇場で観るべき映画だ。
・・・
「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」
(原題:Mission Impossible ー Rogue Nation)
監督: クリストファー・マッカリー
脚本: ドリュー・ピアース
原作: 「スパイ大作戦」ブルース・ゲラー
製作: トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、デヴィッド・エリソン
出演: トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペグ、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウイン、ウイング・レイムス、ショーン・ハリス。
制作会社: スカイダンス・プロダクションズ、バッド・ロボット・プロダクションズ、TCプロダクションズ
配給: パラマウント映画
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