「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(原題:Mission:Impossible – Fallout、2018)を見た。MOVIXさいたまにて。これ以上は無理というほどの畳み掛けるアクション満載の映画だった。
何者かに盗まれたプルトニウムによる同時核爆発を未然に防ぐというミッションに、イーサンとIMFのチームが挑む。前作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」に引き続き、 クリストファー・マッカリーが監督を務める。
ますますエスカレートするアクションシーンが最大の見所。
最初から最後まで釘付けにされる。50代半ばのトム・クルーズがよく走る。
俳優として動きの基本である”走り”を、自分自身で体現しているところがすごい。
大昔のバスター・キートンのひたすら走る姿を現代に蘇らせているようにも見える。建物から建物に飛び移るシーンで大怪我をしたと伝えられたが、元気なところを見せている。
バイクでフルスピードで逆走したり、凱旋門付近の追っかけや、ヘリコプターを操縦したり、断崖絶壁のクライミングシーンや、ヘリのロープにぶら下がってのアクションなど畳み掛けてくる。トムは、実際にヘリの操縦ライセンスを取得したというから驚きだ。
フルスピードで疾走するイーサン。
ヘリコプターに食らいつき・・・。
自分でヘリを操縦してしまうイーサン・ハント
ただし、ミッションの指令を受けるシーンは相変わらず健在だ。
正体不明の配達人から封筒の小包を受け取るには、決め事の合言葉が要求される。それを告げると、相手は消え去る。封筒袋には書籍が1冊入っており、その中には、オープンリールのテープレコーダーが隠されている。
テープを再生するとイーサンへのミッション(指令)が語られ、テープは5秒で自動的に消滅されるというもの。オープニングからど派手。
・・・
何者かが複数のプルトニウムを強奪する事件が発生。
その標的になったのは、世界各地の三都市。
イーサン・ハント(トム・クルーズ)とIMFのチームは、“同時核爆発を未然に阻止せよ”とのミッションを命じられる。猶予は72時間。だが手がかりは少なく、名前しか分からない正体不明の敵を追うミッションは困難を極める。
刻一刻とタイムリミットが迫る中、IMFの前に立ちはだかるCIAの敏腕エージェント、ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)。ウォーカーとの対決を余儀なくされたイーサンに迫る危機の数々。果たして彼らは絶体絶命の危機を乗り越え、核爆発を阻止することができるのか・・・?(MovieWalker)。
・・・
今回は、女優陣が多数登場しているのもみどころ。
前作から登場した謎の美女・イルサ(レベッカ・ファーガソン)は、M16のエージェントで、イーサンを助けるが、今回は、バイクの疾駆や、スナイパーのような射撃などを見せる。
プルトニウム強奪の中心的人物とされるジョン・ラークに接触する謎の女性・ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)は「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」(原題: Genius)などに出演している女優だが、自信に満ちた表情などがいい。
IMFへ移ったアラン・ハンリー(アレックス・ボールドウィン)に代わって長官の座に着いた女性エリカ・スローン(アンジェラ・バセット)は「エンド・オブ・ホワイトハウス」「Black & White/ブラック & ホワイト」(原題: This Means War)などに出演しているベテラン女優。
シリーズ第3弾「M:i:III」で初登場しジュリアという女性に扮し、イーサンと恋に落ち、結婚を決意させるまでの存在だったミシェル・モナハンがイーサンの元妻として、今回カムバックしている。実は第4弾「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」にカメオ出演したがクレジットはなかった。
ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)は、シリーズ第1作からイーサンを陰で支えるメカニック担当の長年の友人。この他IMF長官となったアラン・ハンリー(アレックス・ボールドウィン)、 イーサンに疑惑の目を向けやがて対決することになるオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)、敵の組織シンジケートのボスで元MI6のエージェントソロモン・レーン(ショーン・ハリス)などが登場。
この映画は、劇場で超ド級の爆音と音楽と映像を楽しむのがベストのようだ。
耳慣れたテーマ曲が様々にアレンジされて何回も登場し、迫力ある映像を織り上げている。マスクの差し替えなどの”変装”がピリリと効いている。
次は3年後くらいの登場か。
■追加(おまけ映像):出演女優の一言。
☆☆☆