「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」(2023)を見る(MOVIXさいたま)。
トム・クルーズ主演のスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7弾。タイトルの「デッドレコニング」は、船舶の用語で“推測航法”という意味。船の経路や距離から、過去や現在の位置を推定して進む航法のことで、これはイーサン・ハントの運命の比喩にもなっている。
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」に続いてクリストファー・マッカリーが監督などを担当。
サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービーらおなじみの面々が集結。
この映画の公開PRのために来日予定だったトム・クルーズが、米国ハリウッドの俳優組合などのストライキで来られなかったことから、冒頭にトム・クルーズのビデオ・メッセージがあった。
「ぜひ劇場で見てね」とトムが言うように、昨年の「トップ・ガン・マーヴェリック」同様、大迫力の映画で劇場で見ないと醍醐味が伝わらない映画。
「007」シリーズなどと同様に、シリーズ7作目ともなると、タイトルバックとテーマ音楽が流れる前に、導入部のシーンがみどころとなる。
今回は敵のレーダーに察知されないという潜水艦が登場する。が、それでも発見され、魚雷が命中し、乗組員が海に沈んでしまう。
その一人の手に、鍵が握られていた。この鍵は、ペアの鍵のうちのひとつで、2つそろって始めて「それ」(何度も登場する謎のもの)の真相がわかるというもの。鍵の争奪戦を巡り、まさに、物語の「カギ」となっている。
登場人物などの関係性や敵味方などがやや複雑。
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相変わらずの、CGに頼らないトム・クルーズのアクションが2時間45分の映画の中に炸裂する。
オリエント急行の列車の上でのアクション、脱線してからの生死を掛けたアクション、相棒との手錠つながりのカーアクション、海抜1200メートルの断崖絶壁からバイクでのジャンプ、ハラハラの状況でパラシュートを開くシーン、いつもの全力の走り、などなど。還暦とは思えない動きを見せている。
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【簡単なあらすじ】イーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、新兵器を探すミッションを下され、悪の手に落ちる前に「それ」を見つけ出そうとする。
そんな中、IMFに所属する前のイーサンの過去を知る男が現れる。仲間たちと世界各地で命懸けの戦いを繰り広げるイーサンにとって、今回のミッションは絶対に成功させなければならないものだった。
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アクションに次ぐアクションや舞台となるイタリアのベニス、ローマなどのカーチェイスも見どころ。様々な車が登場する。
バイクはホンダのCRF450RやBMW G310 GSのほか、車ではBMWM5コンペティションでは、片手が手錠で繋がれたままハンドルを握らなければならないため、両方のドアが外れてしまった状態で走行するシーンもある。
おや、と思ったのは、黄色のフィアット500で、あのルパン三世の車と色まで同じ黄色。
猛暑を吹き飛ばすためにも涼しい劇場内で、スカッとしたアクションを見るのもいい。
■1年以上前の予告記事:
映画の後のランチはとんかつチェーン「和幸」の「和幸御飯」(ライス、みそ汁、キャベツお替り自由)