TBSテレビの日曜9時枠のドラマ「VIVANT」(ヴィヴァン)の第1話と第2話を見た。アドベンチャードラマとしか言いようのない作品でした。主演は堺雅人。
本作は、同じ時間帯で「半沢直樹」で演出を務めた福澤克雄が原作を手掛けるオリジナルドラマ。中近東アラブが舞台で、撮影はモンゴルで2か月半に及ぶロケが行われているという。
冒頭では、大手商社の丸菱商事が中央アジアのバルカ共和国の企業への送金1,000万ドルのはずが、10倍の1億ドルが送金されるという誤送金問題が発生したところから物語が始まる。
担当課長の乃木(堺雅人)が誤送金を取り返すためにバルカ共和国へ出向き、受取側の企業「GFL社」社長のアリ(山中崇)に会い、誤送金だから返して欲しいと頼む。
アリは下請け会社に送金してしまったといい、送金相手は10社以上あるらしい。乃木は下請け会社を知りたがったが、アリはこちらで対応するからと教えてくれなかった。
アメリカのCIAの親友の助けを借りて、送金相手は1社であることがわかり、最終的にお金が渡った人物に会いにいくと、実は国際テロ組織の幹部だった。
CIAもテロ組織を追っていたので、乃木に協力をしたのだが、テロ組織の幹部は「お前(=乃木)がVIVANTか?」と恐れられ、爆発事件に巻き込まれてしまう。そして、なぜかバルカ共和国の警察に指名手配されてしまうことになる。
日本の公安警察の野崎守(阿部寛)、世界医療機構の医師・柚木薫(二階堂ふみ)、野崎の相棒・ドラム(富栄ドラム)と共に、カーチェイスや銃撃戦など壮絶なアクションが繰り広げられる。
誤送金問題の真犯人は誰か?誤送金の9000万ドル(約126億円)は取り戻せるのか?国際テロ組織は捕まるのか?
乃木の前に別の乃木が現れ、指南したりアドバイスをするという、いわゆる二重人格なのかと思わせるの謎、乃木の子供時代の回想シーンの謎、国際テロ組織の幹部も恐れる「VIVANT」とは一体何か?などが、第1話で不明のまま残される。
第2話で「VIVANT」の意味が判明した。日本人にはこう聞こえた、という発音がもとになった日本語の言葉だった。テロ組織でさえも恐れるそれは…。
リアルタイムの視聴はムリなので「TVer」見逃し配信で観ている。
・・・
近年、ネットフリックスなどの動画配信が莫大な予算を投入してドラマを制作している反面、日本の地上波は、低予算志向。
そんな中、TBSが、これまでの「半沢直樹」「下町ロケット」「ルーズヴェルト・ゲーム」などを送り出した日曜劇場夜の9時枠で、日本の最高キャストを導入して、予算も倍増して手掛けた起死回生のドラマとして手掛けたのが「VIVANT」だ。
出演は、堺雅人のほか、役所広司、阿部寛、二階堂ふみ、小日向文世、松坂桃李、二宮和也、檀れい、キムラ緑子、濱田岳など。
久々に見る、本気度100%の日本のドラマ!