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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「LIFE !/ライフ」(2013)</span>



LIFE !/ライフ」(原題:The Secret Life of Walter Mitty、2013)を見た。
ダニー・ケイ主演の「虹を掴む男」(1947年)のリメイクということだが、オリジナルは見過ごした。

監督・主演は「ナイト・ミュージアム」の貧相な?主演男ベン・スティラー。製作にも名を連ねるほど気合が入っているようだ。

・・・
アメリカの著名な写真雑誌「LIFE誌」の写真管理者で現実逃避の空想が生き甲斐という男ウォルター・ミティ(ベン・スティラー)。現実は厳しいが、空想の中では希望通りの「現実」になるという場面転換が面白い。

ファンタジーのような映画だが、エレベーター内の007かと思うようなアクションがあったり、空間をスパイダーマンのように飛んだり、と空想の世界が広がる。


ライフ誌が会社合併と同時にオンライン化されることになり、紙媒体の「LIFE」誌の廃刊が決まった。多くの社員がリストラされることになった。

廃刊の前に最終号を発行するが、伝説のカメラマン・ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)が残した、あるフィルムを表紙に飾ることに決定。しかし、肝心のフィルム(25番)だけが抜け落ちていた。


新体制の新しいボス、テッド(アダム・スコット)(ヒゲ男とあだ名される)は、期限付きで写真を探すようウォルターに指示を出す。ウォルターは、
その欠けている写真のありかを知るべく写真を撮影した伝説のカメラマンを探す旅に出る。旅の途中で世界の自然、世界の人々のショートムービーが写し出される。

そして、ついに探していた「25番」の写真が見つかる。
すでに解雇を言い渡されていたウォルターだったが、写真を持って、表紙の変更を検討している会議室に乗り込んでいく。そしてヒゲ男・テッドに、写真を突き出す。

長年ライフ誌の写真管理を担当してきたウォルターは、ライフ誌のスローガンが染み付いていた。ヒゲ男・テッドに「ライフのスローガンを知っているか?」と問いただすウォルター。

ヒゲ男・テッドから返ってきた言葉は、しどろもどろに「i'm lovin' it(アイムラヴィニット)=私のお気に入り」という。ウォルターは、それは「マクドナルドのキャッチコピーだ」というのがおかしい。

ウォルターは改めて、ライフ誌のモットーは「世界を見よう。危険にも立ち向かおう。壁の内側を覗いてみよう。お互いを知ろう。そして感じよう。それが人生(ライフ)の目的だから」と説明するのだった。

そして「LIFE」誌の最終号が店頭に並ぶことになるのだが・・・。
観客は、一体どんな写真が最終号の表紙となっているのか興味が湧くが「そうきたか」という写真があり、後味のいい映画となった。

シャーリー・マクレーン(おばあちゃんになってしまった!撮影時79歳)がウォルターの母親役、伝説のカメラマン役がショーン・ペンといったアカデミー賞受賞俳優が出演。マクレーン母が、ウォルターが空想ばかりしているので、娘に「よその世界へ行くことをなんて言うんだっけ」と聞くと”ぼんやり”という答えだった。

知人からも、ロック歌手がインディ・ジョーンズに変身するようだと言われたりするウォルター。



ウォルターは、気が弱いサラリーマンで、今日もDating Service(出会い系サイト)をパソコンでチェック。シェリル・メルハフ(クリスティン・ウィグ)という女性が気に入ったが「ウインク」というボタンを押せずに、迷ってる。勇気を振り絞ってボタンを押したが、こんどは「アクセス不可」。

サービス会社に連絡すると、記入漏れがあったらしい。
これまでの経験などを記入するというもの。実は、気に入った女性というのが、同じ職場で働くシェリル・メルハフ(クリスティン・ウィグ)という魅力的な女性だった。職場では自然に会話をしているのだが・・・。

シェリルとのロマンスへの発展も予想させるエンディングだった。

・・・
ライフ(Life)」マガジン(誌)はアメリカで発行されている写真を中心とした有名な雑誌で、1936年に創刊され、2007年に休刊(廃刊)となった。写真が多いため「グラフ雑誌」と言われた。

ライフ誌を実際に手にとったことがあるが、サイズは大判のB4変形サイズ。
写真誌だけに、日本のA4、B5サイズの雑誌と違って写真のインパクトがある。

気楽に楽しめる映画。

☆☆☆

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