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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)</span>


 
佐藤純彌監督によるサスペンス・アクション映画「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)を見た。この映画は長年見たかった映画の1本。この映画と主演の高倉健を見て、中国のチャン・イーモウ監督が感激して、監督を志したというのを後から知ったからだ。
 
チャン・イーモウ監督といえば「初恋のきた道」「LOVERS」などで知られる、いまや中国の巨匠。
 
この映画は中国で特に評判を呼んだ。
1979年に「追捕」として公開され、文化大革命後に公開された初の外国映画となったからである。出演者の高倉健中野良子は中国でも大変な人気俳優となった。
 
これがきっかけで、佐藤純彌監督は「未完の対局」「敦煌を中国で撮影し、高倉健は、今作品により高倉健のファンとなった張芸謀チャン・イーモウ監督に請われて「単騎、千里を走る。で主役を演じた。
 
イトルの「憤怒」は、原作は「ふんぬ」だが、映画ではあえて「ふんど」と読ませた。
 
高倉健東映退社後の第一作目であるとともに大映社長だった永田雅一の、映画プロデューサー復帰第一作目でもある。
 

 
この映画は今見ても、サスペンスに満ち、豪華俳優の共演で見ごたえがある。
ある黒幕の陰謀で、罠にかけられ、無実の罪を負わされ、真犯人と真相を究明すべく逃亡する杜丘(もりおか)検事(高倉健)は、濡れ衣を晴らすために逃亡するドラマ「逃亡者」そのもの。
 
いきなり見ず知らずの女(伊佐山ひろ子)から強盗、強姦で訴えられ、また知らない男からも訴えられる主人公・杜丘(もりおか)(高倉健)。警察の取り調べ中に、スキを見て逃亡。訴えた女と男の身元を調べると意外な事実にたどり着く。
 
ある時、北海道の森の中で、熊に襲われそうになった牧場の娘・真由美(中野良子)を助けるが、命の恩人である杜丘に好意をよせる真由美は、杜丘を助けることになる。
 
乗馬にたけた真由美は「(杜丘に対して)いったいあなたの旅はどこまで続くのかしら。終着駅はどこにあるのかしら」と思いながらも、もはや逃亡者の”共犯者”として、杜丘と運命を共にすることになる。
 
あるときは馬を使い、またある時はセスナ機を使って逃亡し、黒幕を突き留めようとする杜丘は、ターゲットにたどり着けるのか・・・。
 

 

 
共演俳優が豪華で、池辺良大滝秀治岡田英次原田芳雄などが脇を固めている。良家の子女のイメージだった中野良子が活発な娘役で、ヌードも見せる熱演ぶりだった。※Wikiによると、ヒロイン「真由美」は強い支持を得て中国国民8億人以上が視聴し、中国でも人気女優になる(このときのヌードは吹き替え。当然、中国ではこのシーンはカットされた)。
 
杜丘が検察庁から出てくると、真由美が表で待っていたが、「一緒に行ってもいい」と言うラストシーンだが、サスペンス・アクション映画であると同時に、ラブ・ストーリーでもあったようだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この映画は、ギドラキュラさんのプレゼント企画でゲットしたDVDの中の
1本(ほかに「ヴェラクルス」など)だった。
 
☆☆☆
 
1976年2月公開
監督:佐藤純弥
製作:永田雅一 (永田プロダクション)
原作:「君よ憤怒の河を渉れ」(西村寿行、徳間文庫)
音楽:青山八郎
出演:
杜丘冬人:高倉健
矢村警部:原田芳雄
伊藤検事正:池部良
遠波真由美:中野良子
遠波善紀:大滝秀治
長岡了介:西村晃
堂塔正康:岡田英次
大月京子:倍賞美津子(特別出演)
横路加代:伊佐山ひろ子
横路敬二:田中邦衛
酒井義広:内藤武敏
細江刑事:大和田伸也
ほか
 
 
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