fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★コスタ・ガヴラス監督3部作★「Z」「告白」「戒厳令」。中では「Z」が一番。


このブログは、定期的に「」(1969)を紹介するブログ。「」のコスタ・ガヴラス監督の経歴を見ていたら、フランスの名監督の助監督の経験が豊富だった。
 
 
それでサスペンス映画は手馴れてるわけだ。
アンリ・ヴェルヌイユといえば「地下室のメロディー」「シシリアン」などのフイルム・ノワールといわれるギャング映画の代表作がある。ジャック・ドゥミは、「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」などの作品で知られる。
 
ルネ・クレマンは、いわずと知れた、フランスのトップにランクされる名監督で「禁じられた遊び」「居酒屋」「太陽がいっぱい」と名作が多い。
 
こんな大監督のもとで修業を重ね、1965年セバスチアン・ジャプリゾの小説「寝台車の殺人者」を原作にした長篇劇映画「七人目に賭ける男」で、監督としてデビューした 。

 
政治的な題材をサスペンス・タッチに描く作風が特色。「Z」では架空の国(実際はギリシャ)で起こった革新系政治家、Z氏(イブ・モンタン)の暗殺事件をサスペンスタッチで描いた。ストーリーの面白さ、俳優、ミキス・テオドラキスの音楽、サスペンス、どれをとっても一級品。
 
軍部の圧力に屈せずに、暗殺にかかわった軍部の指導者を告訴する予審判事(ジャン=ルイ・トランティニャン)や、記者(ジャック・ぺラン:製作も兼務)などの活躍を描く。舞台がギリシャであることは一目瞭然。そのためギリシャではこの映画は上映中止となった。
 
1969年監督作品「Zアカデミー賞外国語映画賞カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、一躍その名をとどろかせた。予審判事として出演したジャン=ルイ・トランティニャン(写真)はカンヌ映画祭主演男優賞を受賞。
 
 
 
1970年には「告白」で、1950年前半のチェコの〈暗黒時代〉に実際に起きたスランスキー事件(血の粛清)をあばき、人間の自由と尊厳を蹂躙するものを鋭く告発した。「Z」の映画的な面白さ、エンタメ性は薄くなり、重苦しい映画となった。
 
 
1972年「戒厳令ルイ・デリュック賞を受賞。日本公開は1974年2月。
この三本(「Z」「告白」「戒厳令」)はコスタ・ガブラスの“三部作”といわれ、3作ともにイヴ・モンタンが主演だった。
 
その後、コスタ・ガブラス監督は、1982年、「ミッシング」アカデミー脚色賞第35回カンヌ国際映画パルム・ドールを受賞。
 
1990年、「ミュージック・ボックス」で第40回ベルリン国際映画金熊賞を受賞。
1998年、永年の業績に対し第5回ルネ・クレー賞を受賞した。
 
1982年から1987年まで、また2007年以降シネマテーク・フランセーズの理事長を務めている。
 
 「Z」=☆☆☆☆☆ (☆5個は、これまでに合計4本
「告白」=☆☆☆
戒厳令」=★★