1950年代~60年代にかけては、BB(べべ)のブリジット・バルドーとMMのマリリン・モンローの二人が人気があった。どちらもセックス・シンボルのように言われた。
ブリジット・バルドーは、「裸で御免なさい」の前に18本の映画に出ていたが、1956年の「裸で御免なさい」と「素直な悪女」の初期の主演作2本(とくに「素直な悪女」のオールヌードで)で一気にスターとなった。小悪魔女優と言われたブリジット・バルドーだが、スタイルもよく、キュートな愛らしさにあふれていた。
「裸で御免なさい」は、軽いコメデイ・タッチの映画で、バルドーの初々しい可愛さが魅力で、ストーリーはたわいのないもの。
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画家になったという兄ダニエル(ダニエル・ジェラン)を頼ってパリに出てきた小説家志望のアニエス(ブリジット・バルドー)は兄の家にあった高価そうな本を生活費の足しにと売ってしまう。
ところが兄は画家になったというのは真っ赤な嘘で、本当は「バルザック博物館」のしがない管理人だった。アニエスが売った本というのがバルザックの初版本であった。何としても取り戻さないと大変な事になるというわけだ。そこでアニエスが考えたのが本を買い戻すために必要な資金稼ぎのために、ストリップ・コンテストに出ることだった。
アニエスに一目ぼれしたプレイボーイの新聞記者ダニエル(ダニエル・ジェラン)は、アニエスがソフィアの偽名で仮面をつけてストリップ・コンテストに出ると、アニエスと知らずに、ソフィアにも迫るのだが・・・。アニエスは、ダニエルがスクープ目当てと知り、最終的にはハッピーエンドとなるコメディ。
新婚旅行が日本となって、一部日本の電車や車掌が出るが、日本のイメージが東南アジア風(笑)。
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映画としては、ブリジット・バルドーのための映画で、バルドーを見るだけの価値だけと言える。監督は「チャタレイ夫人の恋人(1955)」のマルク・アレグレ。ウィリアム・ベンジャミンの原案をアレグレとバルドーの先夫ロジェ・ヴァディムが共同で脚色。
ところで、女優の頭文字で、MMはマリリン・モンロー、BBはブリジット・バルドー、CCはクラウディア・カルディナーレなどが有名。あるとき、学生の頃か、映画の友人たちの間でアルファベットでAAからあるかどうか遊びで考えたことがあった。結構あるものだ。
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AAは、アヌーク・エーメ(Anouk Aimee)(「甘い生活」「男と女」「約束」)
BBは、ブリジット・バルドー(「素直な悪女」「私生活」「軽蔑」)
CCは、クラウディア・カルディナーレ(「刑事」「鞄を持った女」「ブーベの恋人」)
FFは、フランソワーズ・ファビアン(「パリの大泥棒」「昼顔」)
グリア・ガ-スン(「心の旅路」「キューリー夫人」)
HHは、ヘレン・ヘイズ(「マデロンの悲劇」「大空港」)
KKは、ケイ・ケンドール(「魅惑の巴里」)
LLは、ライラ・リー(「血と砂」「六月十三日の夜」)
OOは、オッシ・オスヴァルダ(「出世靴屋」「舞踊の花形」)
RRは、レイチェル・ロバーツ(「ハバナの男」「土曜の夜と日曜の朝」)
SSは、ステファニア・サンドレッリ(「暗殺の森」「アルフレード アルフレード」)
ト」)スーザン・ストラスバーグ(「ピクニック」「恐怖」「青年」)
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TTは、fpd(本名)というのが当時のオチだった(笑)。
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