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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ドラマ「30ハケン女が就職する方法」(2010)</span>



 
 
ドラマ「30ハケン女が就職する方法」は、”超”がつく面白さだった。
 
主演の内田有紀が、喜怒哀楽を爆発させ、アラサーの悲哀と感情の起伏を表現し、最後にはハッピーエンドを迎えるまでを描いている。
 
テレビの有料番組Wowowのような映画・ドラマ番組の携帯専用放送局BeeTVのドラマで、2010年2月1日~全12話が配信された。DVDでみた。
 
”自分の道は自分で切り開く”というポリシーで主人公が、派遣か厳しいといわれる正社員に挑んで安定を求めるか悩む姿などが、リアルに描かれる。2009年に制作されたので、「(我々庶民は)小泉(元総理)一家や鳩山(元・総理)一家とは違うからね」などの会話が面白い。
 
「30女はまだ余裕がある」と信じたい主人公の32歳・独身アラサー派遣社員・神林莉子(内田有紀)が、理想と現実のはざまで揺れる30女の機微、ねじれ現象を等身大で表現している。
 
2010年前後の日本の世相を反映させた本作は、自ら幸せを掴むため「就活」も「婚活」も、悩みながら、たくましく生きるアラサー女性には共感できるだろう。
 
イケメン会社員役には演技派俳優の豊原功補が扮しており、派遣要員を確保し、就職口をさがし提供するのだが、この二人の関係は単なる派遣社員(独身30女)とその担当(派遣元会社の社員)というものではでなく、ある事実からいつしか意外な方向へと向かい始める。
 

 
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幼いころに父親が他界した神林莉子(内田有紀)にとって、母親が作ってくれた弁当
の味と弁当・食事が人々を明るくするということを母から教わり、短大で栄養学を学んだのだが、将来料理店の経営か食に関係した仕事につくのが夢。そのため、さまざまな仕事の経験を積むために、卒業後あえて正社員の道を選ばずに派遣を選んだのだった。
 

 
神林は、派遣先が数か所変わり、32歳の現在、食品関連会社で、食品開発のアシスタントのような仕事をしている。19歳の時に海外旅行先で知り合い関係を持った龍崎(豊原功補)が、13年ぶりに派遣会社で、神林の担当として目の前に現れたのだが・・・。
 
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間もなく33歳になる32の神崎は、就活でことごとく断られ、人生に危機感を感じ始めている。面接では、「33歳?短大出てどうしてハケンを始めた」とか「うちの娘も短大を出たばかりだが、仕事は腰掛で、すぐに結婚するよう勧めている」など、面接官に言われる始末。
 
「化石だ。化石だ」と自分に言いつつも、「結婚がすべてとは思いたくない。女の幸せの一部に結婚があると思いたい」という神林だが、龍崎とは「へ理屈女」「へ理屈野郎」などとバトルの応酬は激しさを増すが、最後に神林が得たものとは・・・。
 
エンディングで、大手会社の子会社の正社員の内示と食品関係のあたらしい派遣の仕事の決まりかけた面接とが同じ日の同じ時間に重なり、「さあ、どちらを選ぶ?」という時に、思わぬはハプニングが起こり、神林が取った行動は、意表を突くもので、運も味方したのだが、驚きの展開へと向かっていく・・・。
 

 
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1話(10分)の連続12話のドラマを一気に見たが、8話と最終話では、大いに泣かせる
結末となっている。全体的にコメディタッチのラブ・ロマンスが下敷きにあるが、30代の独身女性の共通の悩みなどを浮き彫りにしている。脚本がいいのか、セリフがリアルで、ビシビシと伝わって来るのだ。
 
 
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