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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「大停電の夜に」(2005)・・・2回目。日本版「ラブ・アクチュアリー」ライク・ムービー!。

 
 
映画「大停電の夜に」(2005)は、ちょうど5年前に見ているが、Gyaoで配信していたので再見した。新たな発見も多く、群像劇として面白い。
 
クリスマス映画と言えば「ラブ・アクチュアリー」が定番だが、日本版としては「大停電の夜に」「The 有頂天ホテル」がクリーンヒットと言えそうだ。
 
                                                           「大停電の夜に」予告編
 
映画のオープニングから、いくつかの別々のシーンが映し出され、やや戸惑うが、それらの別々のストーリーや人間関係がつながっていることに気づかされる。俳優の登場順に名前が出てくるがすべてクレジットが英語。
 
一度目に見たときは、田畑智子が印象に残ったが、狂言回し的に登場する田口トモロヲが、ほとんどの登場人物に絡んで、珍しく主役級。
 
登場人物:
木戸晋一:豊川悦司
かつての恋を待っていた。
佐伯遼太郎:田口トモロヲ
妻と恋人の間で揺れていた。
佐伯静江:原田知世
秘めた思いに迷っていた。
大鳥銀次:吉川晃司
失った愛に向かっていた。
杉田礼子:寺島しのぶ
結婚という幸せを感じていた。
草野美寿々:井川遥
一つの恋に別れを告げていた。
李冬冬:阿部力
上海の恋人を想っていた。
田沢翔太:本郷奏多
謎の人工衛星を見つけていた。
梶原麻衣子:香椎由宇
生きることに迷っていた。
叶のぞみ:田畑智子
幸せの明かりを灯していた。
遼太郎の父:品川徹
国東小夜子:淡島千景
ある告白をしようとしていた。
国東義一:宇津井健
愛する人の真実を知ろうとしていた。
 
・・・
この映画の中の東京は、実にきらびやかな幻想都市として映し出される。これは俳優の魅力により良くできた群像劇となっている。主人公は老人から少年まで12人。
 
それぞれが抱えた問題は、不倫、秘密、告白、出産、謝罪、赦しなど・・・。
大都会の片隅に住む彼らはみな、一様に心に痛みを抱え不安に打ち震えながら、ささやかな幸せを求めている。  
 
きっかけはイブの夜の大停電。
まばゆい街が暗転し、柔らかな蝋燭の炎で人々が浮かび上がる非日常は、それぞれの“つかえ”を少しずつ和らげていく。ともすると、ウソっぽい話になる危険性があるが、映像と、脚本、セリフなどで成功している。

・・・
佐伯遼太郎(田口トモロヲ)には、妻・静江(原田知世)がいるが、一方で愛人・草野美寿々(井川遥)がいる。静江は離婚届を準備。元彼・木戸晋一(豊川悦司)の経営するジャズ・バーに向かうが・・・。
 
遼太郎の父(品川徹)は、病で入院中だが、余命3か月と宣告され、遼太郎の母は別にいたことを知らされる。遼太郎は私生児というのだ。父は、遼太郎の母(結婚して国東姓の)小夜子(淡島千景)に会いたいという願いを聞き、小夜子に電話をしあうことになる・・・。小夜子の夫・国東義一(宇津井健)は、結婚前のことを急に聞かされ動揺するが、「会ってこい」と勧めるのだが・・・。
 
美寿々(井川遥)は、遼太郎(田口トモロヲ)に対して話があるとホテルに呼び出すが、遼太郎と別れることになり、泣きじゃくってエレベーターに乗る。エレベーターでは、ホテルマン・李冬冬(リー・トントン/阿部力と二人だけで、停電となりエレベーターが止まってしまう。
 
美寿々は、上海にいる恋人に会うために出発しなければならないという李冬冬に対して「振られた者同士で付き合っちゃおうか・・私たち。閉じ込められたことも何かの縁ということで・・・」と美寿々から言われて戸惑う冬冬。”井川遥にそんなことを言われたらドキっ”だが、困った顔をした冬冬に「冗談よ!」だった(笑)。
 
電気が戻ってから、美寿々は、冬冬に「上海の彼女に、エレベーターの中で女と一緒だったなんて言っちゃあだめよ」「わかってます」と別れるが、冬冬もなぜかウキウキの表情。
 
木戸(豊川悦司)のジャズバー「My Foolish Heart」の向かいで、キャンドルショップ(ローソクの店)を営んでいる叶のぞみ(田畑智子)は、木戸の店にあるベースギターが気になっていた。そのギターが見えるように、木戸の店のガラス窓をそっと拭いたりしていた。
 
ジャズバーの店を訪ねて木戸と話をしているうちに、木戸が、好きな人のことで悩んでいるのを知り、お酒の力を借りて「どうして、最初について来い!と言わなかったのよ。バカじゃないの」と木戸を責めるように言う。急に態度が変わったのぞみに対して「のぞみさんはお酒は飲めないんじゃないの」と聞く木戸に「飲めない」と答えるのぞみがおかしい。このあたりの田畑智子がなかなかいい。
 
そんな時、美寿々、国東義一などが店にやってくる。
そして、店の表には、木戸が来ないだろうと思っていた佐伯静江の顔があった。
顔だけ見て帰る静江を追って、のぞみが声をかけるが、そのまま家に帰り、夫の仙台への転勤についていく決断をした。
 

 
ジャズバーに残った木戸とのぞみ。
木戸は、店を今日でたたむといっていたのだが、「(バーを)やめるのをやーめた」。
 
のぞみは、ノートパソコンを取り出して、「アメリカ軍は、サンタクロースの動きを追跡できる」という話を持ち出す。
 
東京には(サンタは)いつ着くの?」と木戸。
 
あっ、昨日だった
 
ひでぇな。大停電がクリスマス・プレゼントかよ!
 
木戸とのぞみの雰囲気もよく、”付き合う”ことになるだろうと予感させる
しゃれたエンディングだった!
 
 
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