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<span itemprop="headline">訃報:映画監督・ダミアーノ・ダミアー二死去。90歳。</span>


映画「禁じられた恋の島」 ("L'Isola di Arturo")は哀切のメロディが印象に残る。
 

イタリアの映画監督、ダミアーノ・ダミアーニが、今月7日亡くなった。90歳だった。
 
ダミアーニ監督の作品といえば、リアルタイムで劇場で見た「シシリアの恋人」(1970)と警視の告白」(1971)を思い起こすが、テレビ放映された「禁じられた恋の島」(1962)を見た記憶がある。何と言ってもその音楽が哀愁を帯びて、イタリア映画音楽の中でも広く知られている。
 

                「シシリアの恋人」のオルネラ・ムーティ
 
「シシリアの恋人」は、オルネ(ッ)ラ・ムーティが15歳でデビューした映画で、当時の映画雑誌「スクリーン」などに登場し、人気女優の仲間入りを果たした。かわいかった!
 
オルネッラ・ムーティは、「スクリーン」1972年3月号では、”新星”として期待される女優・俳優の一人として、紹介されている。「スクリーン」誌でのオルネッラの表記は「オルネラ」と「ッ」なしで覚えていたが「オルネラ・ムーティ」のほうが通りがいいようだ。
 

                 「ラブ・ストレス」では、レーモンド・ラブロックと共演
 

          ドミニク・サンダなどと並んで期待されたオルネッラ・ムーティ
 
ところで当時は「~の恋人」という映画タイトルが流行していた。思い出すだけでも古くは「パリの恋人」(1957)「ブーベの恋人」(1963)「カトマンズの恋人」(1969)・・・。のちに「ノッティングヒルの恋人」(1999)「ニューヨークの恋人」(2001)というのもある。
 

                     フランコ・ネロとマーチン・バルサム出演の「警視の告白」
 
「警視の告白」は、マフィアの世界を描いた。マフィア幹部の摘発を狙う警視が、逆に彼らの策謀に引っかかり、警察を解雇される。事件に疑問を抱いた検事捕(フランコ・ネロ)は、調査をしていくうち、当局の上層部にまで食い込む、マフィアの支配力をまざまざと見せつけられる・・・。イタリアの権力組織に伸びるマフィアの恐怖を描いたスリラー。
 

未見だが「群盗荒野を裂く」はメキシコ革命を描いたアクション映画。
 
主な監督作品:
「くち紅」Il rossetto (1960)
「禁じられた恋の島」 L'isola di Arturo (1962)
「禁じられた抱擁」 La noia (1963)
「群盗荒野を裂く」El chuncho, quien sabe? (1966)
「痴情の森」 Una ragazza piuttosto complicata (1968)
「シシリアの恋人」 La moglie più bella (1970)
「警視の告白」 Confessione di un commissario di polizia al procuratore della repubblica (1971)
「インクアイリー/審問」 Imago urbis (1987)
「地獄の女スナイパー」 L'angelo con la pistola (1992)
 
ご冥福を祈ります。
 
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