映画「ガール」では、4人の仲良し”ガール”と何人かの女子が登場し、今をときめく女優・俳優(香里奈、向井理など)が多数出演しているが、名前は知っていても映画を見て名前と顔が一致するのが初めてという女優が、ときどきいる。
昔、「オー!モーレツ!」のCMで人気だったのは、小川ローザだが、加藤はイタリア人の父の出身地では、Rosa(バラ)のことを濁らずに発音するので、「ローサ」という名前にしたという。
加藤ローサの演じる型物OLは、どこにでも「いるいる」タイプ。眼鏡をかけて、寸分のスキがなく頭が固そうで、みるからに面白みのなさそうな女だ。今、巷で流行っている、ある程度の年齢(30歳以上)になっても使われる「女子」という言葉が大嫌いで、おしゃれなども自分には無縁と思っている役柄なのだが、これがピタッとはまっている。
仕事は、イベントのコーディネーターのような役だが、自分が目立つというのは嫌いで、裏方に徹しているのだが、ひょんなことから、モデルの数に穴があいたために、急きょモデルにさせられてしまい、その動転ぶりが滑稽で、イベントのデパート会場で、モデルがエスカレーターから順番に降りてくるのだが・・・。
十数人のモデルが、足から登場。そして、ついにお堅い安西さん(役名)が・・・。
エスカレーターの下では見物客が、一人ひとりのモデルの衣装などに喝采を浴びせて大賑わい。いよいよ安西さんなのだが、安西さんは、いざとなると、怖気づいて、エスカレーターを逆のぼり・・・なかなか姿を見せないところがとにかくおかしい。
OL4人組は、「自信を持って!」「大丈夫!」と声をかける。意を決した安西さんが、登場となる・・・。まわりからは大拍手。本人も「なに、この浮遊感は・・・」という調子で、まんざらでもない感覚を知ってしまう(笑)。
自信を持った女性(女子)は、輝く・・・というメッセージでもあるのだろう。「4人の女子」には含まれない役だったのだが、なかなか、いい役がらで「もうけ役」だったろう。
映画のキャスティング(配役)というのは、この人でなければというので決めていくと思うのだが、この加藤ローサは、そのお堅いOLと華やかな衣装に身を包んだモデルの落差は心地よかったことだろう。
主な出演映画
Tokyo Tower(2005年1月15日公開)
イツカ波ノ彼方ニ(2005年10月29日公開)
TAKI183(2006年1月28日公開)
シムソンズ(2006年2月18日公開、主演)
ため息の理由(2006年3月18日公開)
キャッチ ア ウェーブ(2006年4月29日公開)
陽気なギャングが地球を回す(2006年5月13日公開)
夜のピクニック(2006年9月30日公開)
いちばんきれいな水(2006年10月7日公開、初単独主演映画)
アンフェア the movie(2007年3月17日公開)友情出演
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ(2007年7月14日公開)(アリス役、声の出演)
スマイル 聖夜の奇跡(2007年12月15日公開)
デトロイト・メタル・シティ(2008年8月23日公開)
天国はまだ遠く(2008年11月8日公開、主演)
ガール(2012年5月26日公開)
↓下のクリックが少なく、順位が右肩下がりで急降下中(笑)。
「にほん映画村」に参加してます:クリック↓♪。