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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">今年の芥川賞2作品「文芸春秋」に掲載。</span>


 
文芸春秋」最新号(3月特別号)に、今年の芥川賞受賞2作品が掲載されているので購入した。「大型企画」テレビの伝説、というのも興味がある。(890円)
 
「共喰い」第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さんが、2012年1月17日夜、受賞発表後の記者会見で、「賞はもらっといてやる」という発言は、強烈だったが・・・。
 
受賞の喜びの声を期待した記者たちを前に田中さんから発せられた言葉は、大女優・シャリー・マクレーのことばの引用だった。
 
会見冒頭、受賞した今の気持ちを求められた田中さんは、「確かシャーリー・マクレーンだったと思いますが、アカデミー賞に何度も候補になって(落選し)、最後に受賞したときに『私がもらって当然だ』と言ったが、そういう感じ」と発言。過去4回芥川賞候補になりながらすべて落選したことを振り返った上で、
「ここらで断るのが礼儀ですが、私は礼儀を知らない。もし断って気の小さい選考委員が倒れたら、都政が混乱します。(選考委員のひとりである石原慎太郎都知事閣下と東京都民各位のために、(芥川賞を)もらっといてやる
となげやりに話すと、報道陣からは笑い声拍手があがった。
 
「もらっといてやる」発言の会見はこちら↓
 
終始不機嫌な様子だった田中さんの奔放な発言で、報道陣に緊張が走る一幕もあったが、この様子を中継していたニコニコ生放送の視聴者には田中さんのキャラクターが大ウケ。ふてくされながら記者の質問に答える田中さんに対して、笑いを表現する「www」のコメントが多数投稿され、会場とは真逆の好意的な雰囲気で盛り上がっていた。
 

「もらってやる」「辞めてやる」

今回の田中氏の発言の前段には、石原都知事(選考委員の一人)が芥川賞候補作品について「自分の人生を反映したリアリティーがない。つまり心身性、心と身体が感じられない。バカみたいな作品ばかり」と言っていたことだ。
 
田中の反応を聞いた知事は、笑った後に「オレはむしろ彼の作品を評価したんだけどね」と言いながらも、「読み物としては読めたが、ある水準に達してないね、全然。あれ(選考)は○X△ で付けるんだけどねボクは△しかつけなかった」と手厳しかった。
 
石原都知事も一筋縄ではいかない過激発言の多い異端の人物だったが、「あれはもう辞める」と芥川賞の選考委員の辞任を口にした。「もうちょっと自分の文学にとって、人生にとって刺激を受けたいね」「いつか若い連中が出てきて、足をすくわれるという戦慄を期待したが、全然刺激にならないからもう辞めます」
 
56年前、23歳で「太陽の季節」で颯爽と登場して以来、ずっと陽のあたる道を歩んできた石原と39歳の田中は好対照だ。会見でも「5回目で受賞はまぬけです」なんていっていた。どっちもどっち、口ではいい勝負かもしれない。
  
二人の話を聞いていると、 なんだか「共喰い」のような気がするが。
 
一応、芥川賞の受賞作品だから、「読んどいてやる!(笑)といいたくなるが・・・。
 
田中氏は、サラリーマンなど外で働いたことは一切ないという。
家にこもって、小説を書き続けてきたというのだが・・・。
 
質問を受けるときの態度は、首を勝手にぐるぐる回したり、なんだかなぁ~(笑)。