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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「カサンドラ・クロス」(1976)・・・BS朝日で再見。</span>


カサンドラ・クロス」(The Cassandra Crossing(1976)LoveTheme)
 

 
カサンドラ・クロス(1976)を30数年前に劇場で見て以来、きょうBS朝日で放送していたので再見した。音楽は、ジェリー・ゴールドスミスで印象的だ。製作は、ソフィア・ローレンの夫・カルロ・ポンティ
 
以前、記事は詳しく書いているので省略(笑)。
 
カサンドラクロッシング(原題)というのは、鉄橋の名称。
まだ、ヨーロッパも東西に分かれていたが、カサンドラは、東欧(当時)のポーランドにあった。秘密裏に開発していた細菌の発覚を恐れて、細菌に汚染されたテロリストの乗った列車乗客1,000人もろとも、隔離するため、路線を変更して、カサンドラクロッシングに送り込んで、細菌の拡散を防ぎ、秘密情報も覆い隠そうという、サスペンス映画だった。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1970年当時、俳優では、バート・ランカスターがNo.1のお気に入り男優。
女優では、ソフィア・ローレンが一番のお気に入りだったが、その二人が主演だった。しかし、今見返しても、ランカスターとローレンの絡みは一切なかった(笑)。
ローレンは元ダンナ役のリチャード・ハリスとの話がほとんどだった。
 

 
豪華俳優がぞろぞろ出ていた。
 
往年の名女優、エヴァ・ガードナーをはじめ、アリダ・ヴァりリー・ストラスバーグ、若手のレイ・ラブロックジュリアンさんのお気に入り)、イングリッド・チューリンジョン・フィリップ・ローマーティン・
シーン・・・など。
 

映画のラストが、怖い。
 
マッケンジー大佐(バート・ランカスター)は、官制室で、列車の赤ランプか消えたのを確認した後、上司に電話で報告した。「悲劇的な事故が発生しまして、列車の全乗客が死亡しました」・・・と。
 
しかし、現実には、列車は、前部と後部をリチャード・ハリスらが切り離して、前部だけ
が、カサンドラ・クロスの鉄橋で、海に落下してしまい、後部の車両は、辛うじて
停止し、乗客の半分以上は生き延びたのである。
 
この後、どうなったのか、省かれている。
マッケンジー大佐は、やがて、その事実を知ることになるのだろうが、任務を果たし、細菌感染者、関係者を「消す」とともに、細菌開発という「情報」も「消した」と思って安堵していたのだが・・・。
 
細菌開発が公になることを恐れたマッケンジー大佐は、強硬な態度で、「(列車から逃げようとするものがあれば)射殺してでも、一人も出すな」と厳命するシーンもある。
 
そういえば、管制室で、女医・イングリッド・チューリンとの会話が印象的だった。
 
細菌だけでなく情報も消す必要があった」と。
 
このときの、ランカスターとチューリンの互いの目のクローズアップの応酬がインパクトがあった。「ずっと医師でいてくれ」というランカスターの言葉は、もし情報を外部に漏らすようなら、生命の保証はできないという脅しだったのだ。
 
6年前の記事では、思い出しながら書いたので、内容があいまいなところがあったが、今回再見して、よくわかった。
 
ソフィア・ローレンは1934年生まれ。
ひまわり」(1970)でリアルタイムでははじめて映画館で見て、感動してファンになった。42年前だ。それ以来、ソフィア・ローレンの過去の出演作品の多くをみた。お気に入りの「昨日今日明日」「ああ結婚」「ラ・マンチャの男」「エル・シド」「レディL」「島の女」「ふたりの女」・・・。  
 
一昨年のミュージカル「NINE」でも健在ぶりを示している(70代)。ローレンと同時代の女優は、現役では少ないだろう。
 
マルチェロ・マストロヤンニとのコメディ映画の名コンビが絶妙だった。