観客はスタンディング・オべ―ションだったという。ニューヨーク・ブロードウエイでも、
反応が絶大だったとか。「日本語はわからないが、伝わってくる」と絶賛の声が。
日本人としては、日本の曲(歌謡曲)が海外でも理解され、評判になるのはうれしい限りだ。
いまや「夜明けのスキャット」は、世界22カ国で、CDが売られ、ヒットしているという。日本人が歌ううたで、これほどのヒットは、坂本九の「上を向いて歩こう」(海外ではSUKIYAKIソング)以来およそ50年ぶり。
タイトルの1969は由紀さおりのデビュー年に由来している。
ただ、スタイリッシュにアレンジされているというわけでなく、あくまでも原曲のテイストを損なわない“歌謡曲”として、しかもほぼ日本語でカバーされている。
何はともあれまずはアルバムからのリードトラックとなっているブルー・ライト・ヨコハマ(↑)は、いしだあゆみとはまた違った味わいがある。
童謡歌手として5歳から歌っていた。
今回のブームは3度目という。
第1回は、1969年に「夜明けのスキャット」の150万枚のメガヒット。
1973年にはレコード大賞受賞。
第2回は、1982年の「童謡ブーム」(姉とのコンビ)
そして、今回の第3回目の大ブレーク。
「43年間歌ってきてよかった」と由紀さおりは、感慨深げに語っていた。
歌謡曲がもういちど見なおされるきっかけになればいいなという。
「ル~ル~ルルルル~ララララララ~ラ♪」
いい曲は、国境なしだ。
63歳で、世界で脚光をあびることになろうとは、本人も思わなかっただろうが、もともと歌唱力が素晴らしく、堂々としているので、大歌手という風格がある。