fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「女性上位時代」(1968)</span>


 
女性上位時代」(1968年)はイタリアのラブ・コメということだがかなり艶笑タッチ(笑)。1969年2月に日本公開されたが、fpdが劇場で映画を見始めたのが、わずかあとの3月2日からだったので、見逃していた。BS-TBSで放送されていたので見た。
 
主演のカトリーヌ・スパークは、この映画の当時23歳というが、かなりキュートで、美人系。60年代は、アイドル女優だったようだ。そもそもスパークの父親は「ミモザ館」「女だけの都」などの脚本家のシャルル・スパーク、姉も女優という芸能一家。パリ生まれといっても、イタリア、フランスなどは、国境もないように俳優、女優は映画出演。先輩女優のソフィア・ローレンの助言もあって、「十七歳よさようなら」(1960)でデビューし、これが大ヒット、イタリア青春映画のアイドルとなった。
 

 
女性上位時代」は、若くして未亡人となったミミ(カトリーヌ・スパーク)の、好奇心旺盛なる華麗なる男遍歴の話。夫の葬式といっても、両親の心配などをよそにまったく悲しみは起こらず、自由になったとサバサバしたミミ。
 
弁護士から財産整理の話をきいているうちに、夫が秘かにマンションを隠しもっていたことを知る。そのマンションは、風変りな作り方で、どうも、自分の知らなかった夫の“特殊な欲望”を満足させる場所のようだった。未知なるもの多い性の世界とその神秘のすべてを知りたいという探究心で、関連本を漁り読むミミだった・・・。
 


 
手はじめにミミは、知り合いのマルディーニを相手に選んだ。が一人だけでは十分とはいえず、実直そうな歯医者、たくましいテニス教師、街であったプレイボーイ、親友クラウディアスの夫などを次々に秘密の場所に連れて行っては、実地で研究にいそしんだ・・・。
 
ミミの健康を案じたミミの母や友人トニーは、一度医者に診察してもらうよう、彼女にすすめた。しかたなく、ミミは病院に行ったが、ここでデ・マルキ(ジャン・ルイ・トランティニャン)なる放射線科の医者にひと目でいかれてしまった。
 
ミミは、学生になりすましデ・マルキの授業に出席し、デートにこぎつけ、そして結婚を申しこまれた。ミミは躊躇した。自分には秘密の生活があるからだが、ミミのとまどいもためらいも、デ・マルキの愛の前には消えた。
 


 
ふたりはめでたく結婚。しかし、足首をいためて背負われた時の快感だけが、ミミに残っていた。ミミを背中にのせ、馬になって“女上位”で室内を歩きまわるデ・マルキの姿があった。
 
」(1969)の予審判事役など硬派のジャン・ルイ・トランティニャンが、這いつくばって馬になり、ミミを背中に、部屋中を歩き回るのは滑稽だが、ミミの特殊な要求もデ・マルキには、愉しみだった・・・というエンディング。「SM」チックな要素もある、コメディのなかにも、ややヘンタイ的映画で、こうした映画が好みの人たちも、映画ブロガーの中にいた(英語で2文字の・・・)ことを思い出した(爆)。
 
★★
 
 
ブログ村に参加しました: