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<span itemprop="headline">映画「源氏物語 ~千年の謎~」(2011)</span>


源氏物語」(2011)予告編
 

 
源氏物語 ~千年の謎~」2011)をきょう初回(9:15~)、MOVIXさいたま(さいたま新都心)でみた。「山本五十六」にしようか迷ったが、まず、女優の豪華さに引き寄せられて「源氏」にした(笑)。

文芸大作のできるまでが、リアルタイムで紫式部によりつづられていくが、壮大なドラマのわりには、感動が伝わらなかったのが残念。

オールスターキャストに近くなると、俳優・女優の魅力も分散して、薄くなってしまうのか。
 

 
源氏物語」の冒頭の文章はあまりにも有名だが、全編をまともに読んでいないこともあり、映画で概要を知っておこうということもあった。映画は、フィクションを加え、相当脚色されている。「コンスタンティン」や「エクソシスト」を思わせるようなシーンも、CGを駆使してあらわれるなど異色の映画だ。
 
藤原道長を演じる東山 紀之は、風格と品格がある。
「ナル・・・」の素質もあるのか(爆)。自身に課している腹筋などの日ごろの体調管理(筋トレ)はよく知られており、言葉づかい、声のトーン、立ち居振る舞い、物腰などジャニーズ事務所では鍛えられたようなことを、朝の番組(「サワコの朝」)で最近語っていた。かつての加藤剛(「大岡越前」など)を彷彿とさせる。
 
女優陣は豪華。
紫式部役で主演級を演じる中谷美紀は、いまや日本映画には欠かせない女優の一人だ。このほか特に真木よう子田中麗奈が堂々としている。
 
日本文学史に輝く、日本一のベストセラーでロングセラーである恋愛絵巻「源氏物語」をベースにして、その「誕生秘話」を描いたミステリータッチで描いたフィクション。
 
 
光源氏と恋人たちのめくるめく情事と、現実の世界での紫式部の秘めた恋を同時進行させている。多くの女性を愛さずにはいられない光源氏と、そうと分かっていながらも源氏の魅力に抗えない愛人たち。
 
物語の主人公たちと同様に、式部自身も秘めた想いを止める事は出来ないのだった。平安王朝時代を再現した宮廷の内装や衣装の絢爛豪華さが目を奪う。
 
出演は、「ハナミズキ」の生田斗真、「小川の辺」の東山紀之、「阪急電車 片道15分の奇跡」の中谷美紀、「モテキ」の真木よう子、「君に届け」の多部未華子、「七瀬ふたたび」の芦名星などの豪華キャストと華やかな衣装が印象に残る。

あらすじ - 源氏物語 千年の謎

絢爛豪華な平安王朝の時代。一条帝の心を娘の彰子(蓮佛美沙子)に向けさせようと企む時の権力者・藤原道長東山紀之)は、紫式部中谷美紀)に物語を書くよう命じる。その物語の題名は『源氏物語』。
 
主人公は今上帝と桐壺更衣(真木よう子)の間に生まれた光源氏生田斗真)。
だが、帝の寵愛を受ける桐壺更衣は、嫉妬心に燃える帝の正妻・弘徽殿女御(室井滋)によって殺害される。光源氏は宮中の女性たちの憧れの的だったが、桐壺に瓜二つの義理の母・藤壺真木よう子:二役)への狂おしい思いを断ち切ることができずにいた。
 
その苦しさから逃れるため、正妻・葵の上(多部未華子)、艶やかな大人の色香を放つ六条御息所田中麗奈)、はかなげでつつましやかな夕顔(芦名星)と、奔放に愛を求めて彷徨うのだった。やがて、女の心の奥に潜む“嫉妬”という魔物に追いつめられてゆく光源氏・・・。
 
紫式部が綴る『源氏物語』は、たちまち帝の心を掴み、帝と彰子の間に男の子が生まれた。これによって道長の栄華は確固たるものとなり、紫式部の役目は終わるはずだった。しかし何故か紫式部は『源氏物語』を書き続ける。そんな中、道長の友人で陰陽師安倍晴明窪塚洋介)は、物語に没頭する紫式部に不穏な気配を感じ始める・・・。
 
光源氏に心奪われる女性たちに深く嫉妬した御息所の修羅の心が、道長への思いを心に秘めた式部自身の心と重なり、生き霊となって現実と物語の空間を越え始めていたのだ。愛と嫉妬と憎悪にゆがむ時空を超えた紫式部道長光源氏の運命。そして、陰陽師安倍晴明がその生き霊を追う・・・(HPより)。
 
セリフの一つ一つに格調がある。
現代にも当てはまるような格言にも近い言葉が随所にあふれている。
光源氏は、モテ男だったが、紫式部に言わせると、「因果応報」というのか、自分がまいた種は、自分がそのために苦難に遭うのは必定(ひつじょう)ということになる。
 
道長が、「源氏物語」では、光源氏のモデルとして登場するが、道長自身が「物語」の中で、どの様に取り上げられるのか、今後運命がどの様に展開されていくのか、興味しんしんというところも面白い。
 
道長が、紫式部に「この後どうなるのか?」と直接聞くが、「それはわかりません」という返事。紙に向かって、筆を走らせてから、物語が浮かんでくるのだという。「これから、(平穏に行くはずもなく)様々な苦難が待ち受けている」と道長に語るのだが・・・。道長は、それを聞いて、悲観するどころかますます興味を増していく。
 
あまりにも有名な日本文学の映画化で、見る前は、多少抵抗感があったが、見てみると荘厳の中にも、人間の嫉妬や欲望、憎悪、愚かさなどを描き、昨年の「大奥」のようなきらびやかな宮廷の世界を再現しているが、盛り上がりに欠けた。
 
 
☆☆☆
 
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