東映会長の岡田裕介が18日午後10時58分、急性大動脈解離のため死去。71歳。1970年に俳優として「赤頭巾ちゃん気をつけて」で東宝から映画デビュー後、「実録三億円事件 時効」「火宅の人」などに出演。
岡田裕介はプロデューサーとして、吉永小百合が高倉健と初共演した1980年の「動乱」(森谷司郎監督)、2012年「北のカナリアたち」をプロデュース。
1984年「天国の駅 HEAVEN STATION」(出目昌伸監督)、1988年「華の乱」(深作欣二監督)、2001年「千年の恋 ひかる源氏物語」(堀川とんこう監督)では企画、2005年「北の零年」(行定勲監督)、2018年「北の桜守」(滝田洋二郎監督)では製作総指揮を務めるなど、吉永小百合の主演作品を数多く手掛けていた。
東京撮影所長などを経て、2002年に東映社長に就任。2014年から東映グループ会長を務め、日本映画製作者連盟会長なども歴任。父は映画プロデューサーとして知られた元東映名誉会長の故岡田茂。
陣頭指揮に立って製作を進めていた映画「いのちの停車場」(成島出監督、2021年公開)に主演する吉永小百合が20日、東映を通じてコメントを発表した。
「信じられないことです。お疲れが溜まっていらしたのですね。これから映画の完成まで、どうぞお力を私達に与えてください。見守ってください。吉永小百合」
ご冥福をお祈りいたします。