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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「日本アカデミー賞」特集① 年度最優秀作品は「告白」。</span>


 
第34回日本アカデミー賞の授賞式が、都内で行われた。
 
結果は、予想通り、「告白」が作品賞&監督賞を受賞した。
 
このブログで、ずっと告白!」「告白!」「告白!」と、昨年「告白」を見てから、日本アカデミー賞は、「告白」と、選挙の遊説カーのように”連呼してきたので、うれしい!
 
しかし、いったんは、ダメかと思った。
 
日本アカデミー賞の発表の順番は、
 
助演女優賞」・・・樹木希林(「悪人」)
助演男優賞」・・・柄本明 (「悪人」)
主演男優賞」・・・妻夫木聡(「悪人」)
主演女優賞」・・・深津絵里(「悪人」)
 
ときたら、もうこれは、作品賞も「悪人」かと、思ってしまう。
 
このあたりで、「悪人派」のふぁろうさんは、してやったり!?だったでしょう。
(「告白派」のfpdに勝ったと思ったことでしょう。fpdも、一瞬そう思った。爆)。
 
ところが、どっこい!流れが「変わった!」のが、
監督賞」が「告白」になったこと。そして、一縷の望みは、現実となった。
 
年度代表の「最優秀作品賞」は、なんと「告白」だった!
ここに、だてに40年以上も映画を見ているわけではないと鼻高々のfpdがいた
(一年に一度くらいは、威張らしてほしい。爆)
 
昨年の映画界で、話題となった2作品+1(「十三人の刺客」)がうまく分け合った印象だ。
 
優秀賞には、「悪人」が史上最多となる13部門15名(作品)で受賞。
一方、作品賞・監督賞・脚本の最優秀賞は「告白」が受賞。
 
司会の松たか子は、謙虚でありながらしっかりしていてよかった。
「告白」の監督は、松たか子に手紙を書いて「告白」の出演交渉を行ったといい、
断られたら、この映画は撮らなかったとまで語っていた。
 
一方の司会、関根勤は、昨年初めての司会で、不慣れだったことを、このブログでも「へたくそ!」とけなしたが、今年はよかった。
 
松たか子は、最優秀主演女優賞こそ、2年連続はならなかったが、「悪人」の深津絵里の受賞は、大納得。深津が、これで最優秀が取れないようだったら、チャンスはなかなか巡ってこないかもしれない。
 

妻夫木との共演は、再三にわたって語っていたが、「共に闘って来てよかった」という言葉が印象に残る。妻夫木が、別の会場に移動していたので、最優秀主演男優・女優賞を共に獲得した「同志」に、会って抱きしめたいと語っていたのも印象深い。映画の撮影では、役の祐一になりきって、深津と、「自分を棄てて、なりきった」(妻夫木)ことで絆ができて、今回の受賞につながったようだ。

また、美術・撮影・照明・録音のスタッフ部門は、
十三人の刺客」が独占する結果となった。
 
第34回日本アカデミー賞の結果は以下のとおり。

▼第34回日本アカデミー賞
作品賞:「告白」
監督賞:中島哲也「告白」
成島出「孤高のメス」
三池崇史十三人の刺客
山田洋次「おとうと」
李相日「悪人」
脚本賞中島哲也「告白」
加藤正人「孤高のメス」
天願大介十三人の刺客
山田洋次/平松恵美子「おとうと」
吉田修一/李相日「悪人」
主演男優賞:妻夫木聡「悪人」
笑福亭鶴瓶「おとうと」
堤真一「孤高のメス」
豊川悦司「必死剣 鳥刺し」
役所広司十三人の刺客
主演女優賞:深津絵里「悪人」
寺島しのぶキャタピラー
松たか子「告白」
薬師丸ひろ子今度は愛妻家
吉永小百合「おとうと」
助演男優賞柄本明「悪人」
石橋蓮司今度は愛妻家
岡田将生「悪人」
岡田将生「告白」
吉川晃司「必死剣 鳥刺し」
助演女優賞樹木希林「悪人」
蒼井優「おとうと」
木村佳乃「告白」
夏川結衣「孤高のメス」
満島ひかり「悪人」
 
優秀アニメーション作品賞:「借りぐらしのアリエッティ
「カラフル」
「映画ドラえもん のび太の人魚大海戦
名探偵コナン 天空の難破船<ロスト・シップ>」
「ワンピースフィルム ストロングワールド」
音楽賞:久石譲「悪人」
遠藤浩二十三人の刺客
GRAND FUNK ink.「BECK
冨田勲「おとうと」
めいなCo.「今度は愛妻家
撮影賞:北信康「十三人の刺客
阿藤正一/尾澤篤史「告白」
石井浩一「必死剣 鳥刺し」
笠松則通「悪人」
近森眞史「おとうと」
照明賞:渡部嘉「十三人の刺客
高倉進「告白」
稚原教貴「必死剣 鳥刺し」
岩下和裕「悪人」
渡邊孝一「おとうと」
美術賞:林田裕至「十三人の刺客
桑島十和子「告白」
種田陽平/杉本亮「悪人」
花谷秀文「大奥」
松宮敏之「桜田門外ノ変
録音賞:中村淳「十三人の刺客
岸田和美「おとうと」
白取貢「悪人」
田中靖志「必死剣 鳥刺し」
矢野正人「告白」
編集賞:小池義幸「告白」
石井巌「おとうと」
今井剛「悪人」
洲崎千恵子「必死剣 鳥刺し」
山下健治「十三人の刺客
新人俳優賞(最優秀賞の設定なし)
芦田愛菜「ゴースト もういちど抱きしめたい」
大野百花「きな子〜見習い警察犬の物語〜」
仲里依紗ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-、時をかける少女
永山絢斗ソフトボーイ
三浦翔平「THE LAST MESSAGE 海猿
三浦貴大「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
 
(つづく)