「日本アカデミー賞」授賞式が終わった。
もう、遠い過去のようだ。さあ、次は「本場、ハリウッドのアカデミー賞だ!」と行く前に、少し・・・。
かつて、だれだったか忘れたが、アカデミー賞にノミネートされても、受賞しなかったら歴史に残らない、というような発言を聞いたことがある。たとえば、19XX年にノミネートされた5人が(受賞者以外に誰がいたか)覚えている人などいないというわけだ。「2番じゃ、だめなんです~!」というわけか(爆)。
それはさておき、今回の「日本アカデミー賞」では、「悪人」が俳優部門の賞を独占。ひとつの作品が俳優賞を独占するのは1997年の「Shall we ダンス?」以来、14年ぶり2度目だという。
優秀賞にノミネートされながら、最優秀賞を逃した俳優たちも、みな素晴らしかった。
”100万ドルの微笑” というのがあるかどうかわからないが、インタビューに答えていた蒼井優は、まだ初々しさも残るが、だんだんと日本映画を背負って立つという階段を着実に上っているような雰囲気が漂っている。笑顔がいい。癒される。 (目指せ、第二の小百合!爆)
「孤高のメス」では、当麻医師(堤真一)を支える助手で、独白・ナレーションも含めて、素晴らしかった。
いまや、大注目の満島ひかりは、CMでは、堤真一の医師をたじたじさせるほどの思わせぶり演技でも堂々としている。「悪人」は大先輩の同じ映画出演の樹木希林に最優秀賞は譲ったが、映画の撮影では、岡田将生との車中のシーンでは、三日がかりで取り組んだという。それで、あのような、やや軽そうなOLが、自然体のようににじみ出ていた。
男優陣では、今回は若手筆頭に躍り出た岡田将生。
出会い系サイトで知り合った若い女性(満島ひかり)を、足で蹴り、車から突き飛ばす大学生だ。殺された女性の父親(柄本明)に捕まるが、「何だ、このおっさん」と蹴り返すシーンも迫力があった。岡田曰く。「柄本さんから、遠慮するな」と言われたという。さすが、先輩。「告白」のKY教師も演じて、5人の助
演賞のうちの2人分の最優秀候補「わく」に別アングルの表情の映像を流すなど、カメラもすごい。