fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「日本アカデミー賞」特集② 演技部門など。</span>

 
今年の「日本アカデミー賞」は、かなり混戦が予想されていたが、結果から見ると、
だいたい落ち着くところに収まったと言えるのではないかと思う。
 
主要部門の賞を受賞したのが、年齢的に最も若いのが6歳の芦田愛菜(新人賞)から、68歳の樹木希林まで幅広い。
 
受賞者たちの言葉で印象に残った一言を紹介したい。
 

 
樹木希林
「この女優の道に入った50年前に、(ベテラン女優の)杉村春子さんに、女優には定年がないのよと言われた。それがうれしい。(今回の受賞は)晴天のへきれき」
 
俳優やっているが、賞を頂くのはそういう作品に巡り合わなければ頂けない。素晴らしい脚本、共演者、監督、スタッフの巡り会わせがある。(李相日監督は)しつこい監督だ。本当にしつこい監督だ。そういう監督の存在を待ち望んでいた僕がいた
 
最優秀主演男優賞妻夫木聡
「本当に嬉しい。自分が12年間役者をやってきた中で全身全霊を注いで演じた作品。クセがないと言われて悩んだ時期もあったし、自分らしさってなんだろうと自問しながら、自分を信じてやってきた集大成の作品で受賞できた」と声を震わせた。
 
最優秀主演女優賞深津絵里
「まだ実感ない。ここまで喜べる日は、もう来るとは思えないほど。楽な撮影ではなかったが、いまだと喜びで全てが吹っ飛んでしまった感じだ。ギリギリまで追い込んでくれる監督には出会ったことで、貴重な体験ができた。監督が芝居をしっかり見ていてくれて、もらうことができた賞」

最優秀助演女優賞は逃したものの助演女優賞を受賞した寺島しのぶは、「(「キャタピラー」は)小さなプロダクションでスタートし、このような”バブリーな”会場に立っていること自体が不思議だ」と語った。寺島しのぶは、ベルリン国際映画祭の最優秀主演女優賞を受賞している。

 
「おとうと」で、助演女優賞を獲得した蒼井優は、共演の笑福亭 鶴瓶(主演男優賞)について聞かれ「モノをぶつけ合った」と語った。
 
司会とプレゼンターをこなした松たか子は、自らの
最優秀女優賞は逃したが、「告白」が最優秀作品賞を受賞したことに大きな喜びを表現していた。映画では、自分が関わっていないシーンを見て、映像に驚いたという。「告白」はすでにハリウッドからリメイクのオファーがあると言われ、松たか子が演じた役は、ニコール・キッドマンが取りざたされているという。
 

 
このほか、各賞の候補に挙がったチームがそれぞれ登壇して、撮影現場などについて語っていた。
 

「孤高のメス」の出演者たち (堤真一夏川結衣
 

「おとうと」の吉永小百合と、鶴瓶
 

「告白」で助演女優賞を獲得した木村佳乃も、殺人を犯した息子の母親役をすばらしい演技で見せた。
 
日本映画の一大イベントが終わった。
 
ちょっとまたしばらく、さびしくなる。